BIG BOSS！
▼山陽新幹線の福山駅でホームからエスカレーターをおりると，新幹線コンコースの柱にある新庄剛志BIG BOSSの大きな写真が出迎えてくれます。
▼これは福山の作業服メーカー・自重堂さんの広告で，もう何年も前から新庄さんを起用しています。
▼私は野球に関しては全くの素人で，それほど関心もないのですが，この福山駅の広告を毎日のように目にしてきたので，新庄さんが日ハムの監督に就任してからテレビで見かける度に，不思議な親近感が湧いてきます。
▼新庄さんといえば派手なパフォーマンスが有名で，選手としての実力は抜群だったからこそ思い切ったパフォーマンスができたわけですが，監督という立場では，チームの成績が不振だった場合，パフォーマンスが非難の的になりかねませんから，プレッシャーも相当大きいのではないかと思います。
▼これは勝手な憶測ですが，新庄さんは非常に頭の切れる方だと思います。パフォーマンスにしても，監督就任会見で｢BIG BOSSと呼んで欲しい｣と言ったことも，高度な計算に裏打ちされている（あるいは，意図しなくとも天然でそうした計算をやってのける）と思うのです。報道各社とも早速 BIG BOSS の呼称を連発し，あっという間に定着しました。これまでの数々のパフォーマンスにしても，あそこまで突きぬけてしまえば嫌味などなく，ただただ痛快だと言わざるを得ないでしょう。
▼そして，先日開催された日ハムのファン感謝デーでの｢かわいい選手たち｣の連呼も（もちろん本音なのでしょうが），｢選手思いの監督｣という印象を大きく人々に植え付けることに成功したと言えるでしょう。その意味で，単なる目立ちたがり屋なのではなく，非常に稀有なバランス感覚を持った方なのだろう，と思います。
ファンに向けて「15年ぶりに北海道に帰ってきました。暴れてもいいですか？ 感動させてもいいのですか？ 泣き笑いさせてもいいですか？ 来年から僕が舵を取り、かわいい選手たちと長い船旅に出ます」と声を張り上げたビッグボス。パフォーマンスで、言葉で、早速本拠地に集まった1万8215人のファンを沸かせていた。
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