「いまだに根強い古い部活の在り方」
この記事を見て、私は改めてドキッとしました。
同じ公立中学校の教員として他人事ではないと感じました。
基本的にこの記事については私個人としても同じ気持ちではあるのですが、
今私が勤めている学校はまだ恵まれている方ではあります。
部活は1年を通して平日は16時30分までの活動です。
休日は土日はどちらかで、3時間まで。
もちろん朝練習はありません。
平日も1日は完全にオフで、テスト期間などはもちろんありません。
段々と部活動も下火になっており、そこまで加熱していないのも事実です。
そしてありがたいことに私は専門の種目であるバスケットを顧問しており、部活動指導もうやりやすい状態ではあります。
ただ。業務量的には休日や大会などの引率などもあり、その対価は交通費で飛んでしまいます。なんなら自己負担もあり、マイナスです。
一番ひどい時は、以前勤めていた学校で陸上部の顧問をしていたときでした。
その時、前の顧問は陸上のスペシャリストで、バリバリの指導者でした。その後を任された全く素人の私としては何もできませんし、生徒からすれば残念という感じです。
さらに朝練習もあり、大会も多く、会場まで2時間ほどかかり、土日どちらもあることが一般的で、授業準備はおろか、家族の時間は完全に犠牲になっていました。
専門外の顧問なので勝手が分からず、申し込みなどの手続きはもちろん、大会の運営や審判なども駆り出され、炎天下の中でわけも分からず1日過ごしていた記憶があります。
当時、未熟だったこともありますが、
「こんなことをするために教師になったんだろうか。」
と何度も自問自答していました。
当然他の仕事やプライベートも上手く行かないことが多くありました。
そして、私だけではありませんが、こういう立場の人も少なからずいる学校現場に諦めと割り切りで過ごしていた自分もいました。
今でこそ、まだ恵まれた立場での本校での部活動ですが、いずれこのような記事の立場になる可能性もあります。
思えば部活動顧問(バスケ)がしたくて教師になったような私ですが、今となってはそれが第一ではなくなりました。もちろん好きではありますが。
ただ、やはり自分の健康と家族の幸せあっての仕事です。
仕事は生きていくための手段でしかありません。
犠牲になっているような働き方は決して良いとは言えません。
やっと教育調整額が4%→13%になる見込みですが、さらに教育に予算をかけ、部活動の在り方を見つめ直していく時代ではありますが、その速度はかなりスローです。
この話が出てはや10年以上は経っています。
少なくとも前の学校は記事のような部活動の在り方でした。
喫緊の教育課題として、国を挙げてこの問題に着手してほしいです。
教員人気の低下、質の低下に伴い、私自身も教師という職を継続するか迷っているくらいです。
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