見出し画像

整体の常識、世間の非常識

肩や背中にいつもこわばりを感じている人は多くいます。多忙な日々が続くとぎっくり背中のような感じで痛みが走るというケースも多いのですが、その原因がお腹の疲れ、食べ過ぎだと伝えるたびに驚かれます。
いつも同じ姿勢をとり続けているせいとか、肉体的な疲労が溜まっているせいだと思っていたのに、いきなり食べ過ぎだと言われても背中の辛さとどう関係があるんだという感じでしょう。

お住まいになっている地域の接骨院を検索してみてください。肩こりのメカニズムや、腰痛、膝痛のメカニズムと治療法について症例ごとに書いている接骨院があると思いますが、肩こりの原因は血行の悪さや僧帽筋、肩甲挙筋の凝りなどと説明されていますし、腰痛の原因にしても同じ姿勢をとり続けたことで筋肉がこわばる、運動不足が原因といった説明が多いと思います。
本当にこれらが原因なら、同じ立ち仕事をしていても腰を痛める人、傷めない人がいるのはなぜでしょうか?

背骨の一つひとつは内臓と繋がっています。例えば胸椎の9番は肝臓、腰椎の2番は大腸と繋がっています。飲み過ぎて肝臓に負担がかかると胸椎9番周辺の筋肉がこわばり、骨の動きが悪くなります。慢性的な食べ過ぎ状態にある人は肩甲骨の真ん中辺りからウエストの辺りまで、背中の広範囲にこわばりがあるせいで背中のだるさを感じたり、可動性が悪くなった状態で動くことで普段は大丈夫な動きでも痛めることになります。座り仕事、立ち仕事といった仕事内容以前に、食生活が背中を痛める原因となっていることがあるのです。実際、毎日コーラやミルクティーを飲んでいたのをやめてお水を飲むようにしたらぎっくり腰を起こさなくなったとか、断食したら座骨神経痛が治まったというケースがあります。

医療の発展によって救われた命はたくさんありますから、一概に現代医療を批判するわけにはいきません。ただ、患部だけをみてヘルニアだ、狭窄症だ、すべり症だと細かく状態の分類は出来るが、食べ過ぎというシンプルな原因に気づかないとなると、我々は進化しているのか退化しているのかわからない気分になります。

食べ過ぎが原因で肩が凝る、目の疲れで腰を痛めるといったことは世間では非常識ですが整体を勉強している人にとっては常識です。生活習慣が及ぼす影響や季節ごとの体の特徴、体癖ごとの疲れ方などを考慮に入れて施術できる点で医療より圧倒的なアドバンテージがあると思っています。

腰痛の8割が原因不明といわれていますが、その8割に食べ過ぎ、飲み過ぎは含まれているでしょうか?整体の考え方を知って、常識を覆してみてください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?