見出し画像

親と子

家族全員で長年他の先生に整体を受けていたけれど、先生が引退したor亡くなったので新たな先生を探して来ましたという人がいます。何かしらの不調を訴える方人もいますが基本的にはずっと受けてきたから受けるという人が多く、当たり前ですが治してもらおう、癒してもらおうという姿勢の人はいません。こちらの指導はすべて受け止めるという覚悟のようなものがあるし、お子さんが施術を受けている時も静かにソファに座っています。

一方で、こどもの体調不良を治すために民間療法を受けさせてきたけれど、なかなか治らないので来ましたという人もいます。朝起きれないとか、神経症やアレルギーの問題が多いですが、こどもが施術を受けている時にソファから立ってじっと見ている、待合室をうろうろするお母さんは非常に多く、中には施術中にこどもに話しかけるお母さんもいます。2回目の施術をされた場合はお母さんもご一緒にどうぞとお伝えします。カウンセリングのようですが、お子さんが低年齢であるほど親御さんの影響を強く受けますから、親御さんに心の余裕が出来るだけでお子さんの症状も落ち着くことがあります。

整体的子育てという言葉があるので、育児法について聞かれることもありますが私は子育ての経験はないため、愉気の仕方は教えても育児論は語りません。私のこども時代を振り返ると、親があまり他人と関わるタイプではなかったので、親が友人の家に行くこともなければ、親の友人が家に来ることもないので、社会的な風通しが悪い上に母親の過干渉が重なることが非常に息苦しかったように思います。親がこどもにすべきことは毎日綺麗な服を着せるとか、お腹が空いたらご飯をあげることくらいで、あとは親が好きなことをしているのをこどもに見せるくらいでしょうか。できるだけ多くの大人が家を行き来するようにして、最低限の世話以外は他人にやってもらうくらいで丁度良いのかもしれません。

施術の予約制をやめて、順番を待っているお母さん同士悩みを相談するような、昔ながらのスタイルが結局理想なのかもしれませんが、皆さんの時間の余裕と大きな道場が必要です。

画像1

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?