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理想的な眠り方は寝落ち

睡眠時間や眠りの質を分析してくれるスマホアプリがあります。アプリを起動させた状態のスマホを枕元に置いておくと睡眠中の体動を感知して、入眠した時間、眠りの深い・浅い、中途覚醒時間などがわかります。

学生時代は朝まで眠れない日も多く、今でも旅行先など違う環境で眠るのは苦手なタイプです。最近は眠れなくて困るということはなく、起きていたいのに睡魔に襲われて寝てしまいます。

整体を習い始めて不眠症を克服したのかというと実はそうではなく、肉体労働のバイトを始めたら眠れるようになりました。倉庫の中を8時間歩いて重たい荷物でも運んでいると、帰宅すると嫌でも寝てしまいます。早朝に清掃の仕事をしたこともありますが、4時起きで働くと夜10時には寝落ちします。

不眠症の原因として不規則な生活とか、寝る前に携帯をいじるとか、ストレスとかいろいろ言われますが、「○時間寝ないと明日がしんどいから○時までには寝ないと」という不安・考え方が眠りの質に悪影響を与えています。
多少睡眠時間が少なくても健康に害はない。眠たくなったら寝ればいいやくらいに思っていた方が、結果的に睡眠時間が短くなっても深く眠れて目覚めも爽やかということもあります。ご飯を食べながら寝落ちする赤ちゃん、遊びながら急に電池が切れたように寝落ちする赤ちゃんが一番理想的な眠り方をしているのではないでしょうか?

食べ物を制限して保たれた健康な体より、何を食べても影響を受けない体の方が自由度を感じます。睡眠もまた然りで、

健康のために寝る前4時間以内は何も食べません。
毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きます。
睡眠時間は毎日8時間です。

という人より、睡眠時間が2時間だろうが10時間だろうが、寝る前にラーメンを食おうが酒を浴びようがぐっすり眠れる人の方が丈夫で野蛮な体の持ち主といえます。「野蛮」は整体の世界では褒め言葉なのです。

多少無茶しても大丈夫なように、体に影響がないように活元運動をして、何かあってもそれを調整出来る技術がある。健康のためにあれこれ気を使わなくてもいいように日々体を整えるのです。

睡眠アプリは興味本位で使ってみましたが、数日でやめてしまいました。なぜか。朝起きてグラフを見た時に眠りの浅い時間が多いと、「今日一日調子が悪いかもしれない」という暗示を自分でかけてしまうからです。「健康のために」を意識することがかえって健康を害することもあるというお話でした。

眠たくなってから布団に入る。
疲れを取らねば!と意気込んで寝ない。
本読みたいけど眠たいからしょうがなく寝るか、くらいの気持ちで寝る。

この記事は修行時代に書いたものを加筆、修正したものです。

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