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#2「OPEN SPACE LABO」が教えてくれたコト|2023.3.19(sun)「SUNDAY BUILDING MARKET with 金公園」開催レポート

主催より

 「セントラルパーク『金公園』(こがねこうえん)」のリニューアルオープン記念ということで、柳ヶ瀬商店街から金公園にまでエリアを拡大することとなった、2023年3月19日(日)「SUNDAY BUILDING MARKET with 金公園」。
 初の試みに不安もありましたが、当日は天候にも恵まれ、出店者、来場者ともに多くの方々が足を運んでいただき感謝の気持ちでいっぱいです。ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 今回は山梨県を中心に活動されている、フリーライターの野呂瀬 亮(のろせ りょう)さんに取材、レポート執筆をしていただきました。以前コンタクトを頂いたのがご縁で、一つの節目ともなった本開催の様子を丁寧に記録してくださっています。
 ぜひご一読いただけましたら幸いです。


柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社


Report text & photo by 野呂瀬 亮

 2023年3月19日(日)、柳ヶ瀬商店街と、JR岐阜駅・玉宮エリアとを繋ぐ金公園(こがねこうえん)を会場に、「セントラルパーク『金公園』」のリニューアルオープン記念イベント「SUNDAY BUILDING MARKET with 金公園」が開催された。
 今回のリニューアルから約3年前に行われた「OPEN SPACE LABO(オープンスペース・ラボ)」での反響も踏まえ、様々な企画が盛り込まれた本開催。会場には多くの来場者が溢れ、これまでのサンビルには無かった商店街と公園を行き来する人の流れが生まれた。

 ここで一度、岐阜市主催の「まちなかパブリック活用事業」の一環、「OPEN SPACE LABO(オープンスペース・ラボ)」について触れておこうと思う。

 “公共の遊休不動産や遊休地の活用”を試みた2020年10月からの1ヶ月間。運営を担った「柳ヶ瀬を楽しいまちにする株式会社」を中心に、「ここにしかない時間の過ごし方をつくり、日常的に訪れたくなるまち」を目指すさまざまな実証実験が展開された。
 金公園北エリアには期間限定のコンテナを活用したインフォメーション拠点空間、人口芝の小さな広場、ハンモック、組み合わせ自由のテーブルベンチなどを配置。“常設のくつろぎ空間”として周辺住民の利用や、休日には柳ヶ瀬までの道すがらで休憩する人々がいたり、低利用であった公園に豊かな日常風景をみることができた。

 またキッチンカーや、周辺のショップと繋がりがある子育て世代のお母さんたちとのコラボを実現したマルシェなど、複数のイベントを開催。イベントに合わせ、若者や子育て世代など多様な人々がまちなかを楽しむ姿があった。

 興味深かったのは試験的に設置したスケートボードパークゾーン。利用するメンバーたちが声を掛け合い、パーク機材の設置、片付けなど、自然と自主運営をする姿が見られた。イベントの主催者たちも含め、これまで公共的な事業に直接的にコミットする機会の無かった若い世代が、自らの企画で公共空間を活用。自分達の価値観を社会と重ねながら発信をする営みが生まれ、新たな公園の活用方法を見出すきっかけとなった1ヶ月間となった。
「OPEN SPACE LABO/まちなかパブリック活用事業」ミユキデザインWEB参照

 令和2年10月2 日~令和2年11月1日の間、調査期間中の金公園来園者790人にアンケートを取ったところ、「OPEN SPACE LABO IN 金公園について」という質問には“とても良い・良い”の合計が 96%。また「OPEN SPACE LABO IN 金公園の様な取組は、まちなかに来街するきっかけになりますか」という問いについても“きっかけになると思う”という回答が 91%を占めた。
 他にも「まちのイメージ向上につながる」「空地や公共空間を民間の自由で柔軟な発想で活用してほしい」など、全ての項目において今後に期待を寄せる回答が90%以上も寄せられ、今回の「セントラルパーク『金公園』」リニューアルにあたってもポジティブな実証結果になったのではないだろうか。

 またOPEN SPACE LABOのアンケートに付随して「金公園の来園前、または来園後の行き先」についても調査を行ったところ、「柳ケ瀬」という回答が全体の約4割と高い傾向があることを確認。金公園来園者と柳ケ瀬の高い関連性を認識すると共に、「ここにしかない時間の過ごし方をつくり、日常的に訪れたくなるまち」の足がかりとして、今回の金公園リニューアルにも多くの期待が寄せられる結果となった。

 公共空間と言えど、まだまだ市民一人ひとりが「自分達の場所」として活用できているとは言えない現状。課題解決を担う行政としても、OPEN SPACE LABOをはじめ、サンビルや「柳ケ瀬日常ニナーレ」のようなイベントを通し、より市民目線に立った空間活用のニーズを見出すことができているのだろう。
 主催、運営やサポートに関してもフレキシブルな営みが形成されている岐阜市とまち会社の関係性は、各地で展開されている官民提携事業やまちおこし事業にとって、大きな可能性を提示する一つの模範形となっていくのではないだろうか。


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