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人生は選択の連続

私の育った環境は、全然特別なことはなく、ふつーーーーの一般家庭。ただ自営業で、親はそれぞれ資格の必要な仕事をしていて、《商売》が身近だったから幼心に色々なものを吸収していたと思う。

祖父からは愛を、祖母からはホスピタリティを学んだ。もう1人の祖母からは幸せの形を、母からは時間の使い方を、父からは物事の順序を、兄からは社会を生き抜く術を、、、とっさに思いつくだけでも恵まれているなと思う。


母がある日私に言ってくれたこと。

「本物を持ちなさい」

言われた当時は言葉の意味が今ほど理解できない年齢だった。


偽物を持っていると偽物にしかなれない。だから本物を持ちなさい。

私はこの言葉を自分の軸に、人生の選択をするようになった。


そのおかげで(?)嘘っぽい先生の言うことを聞くような素直な子供ではなかったし、価値がなさそうなものにあまり力を使わなくなった。かといって友達が極端に少ないわけでもなかったし、それなりに恋愛も青春もした。

でも、自分の時間を使うということはそれに見合う価値があるかどうか。無意識のうちに考えている。おかげで、色々と見抜く力も付いたし騙されなくなった。(しょうもない嘘や冗談にはひっかかります…笑)

そして、とんでもなく無茶苦茶だった、反抗期。中高6年間を使って存分に反抗期を謳歌した(笑)偽物は寄せ付けたくなかったし、大人の都合の良い嘘は見抜いて飛びかかっていた。親はもちろん、周りの大人は本当に大変だったと思う。その期間のことは自分で受け止め、傷つけたことは反省し、今はそんなことない。笑

逆にいうと、とことん自分の感情に素直で、とことん偽物が嫌いだった。


そんな私が本物の見つけ方を少し変えたきっかけ…

それは、カリフォルニアへの短期ホームスティ。


世界はこんなに広くて、世界は私の知らないことだらけ…。日本では考えられない世界が広がっていて、常識が常識ではなくて、言葉はもちろん通じないし、ご飯も日本とは違う。太陽の傾き方も違うし、時間の使い方も交通手段(道路をスケボーで走っていて衝撃を受けた笑)も家での過ごし方も、もうなにもかも。


物事は一面しか見えないものも、全て多面的なものである。と身をもって感じた。

この短期的で爆発的な衝撃が、私の本物の捉え方と、子供心を成長させてくれた。

同時に、みんなと手をつないで仲よしこよしが良しとする日本の教育に、はんぱない違和感を感じ(元々感じて反抗していたが、更に…)、1人1人が自立した意志をもった人間として学んでいるアメリカの学生が羨ましく思えて、なぜ日本では出来ないのか…と考えてみたりもした。(日本は日本で良いと思うが、それほどアメリカで刺激を受けた。)


そして、

今度は自分が本物を生み出せるようになりたい。

そう、思った。当時17歳の私にとっては、見える世界が大きく変わった出来事だった。


あれから、10年。学生から社会人になり、本物を生み出し続けたいと思って仕事をしている。

これからも、ずっと本物を選択していきたいし、本物を選択するために迷う時間は、もはやそれすらも本物なのかなと思ってるし、本物を生み出していたい。


人生は選択の連続ってよく聞くけど、本当にそうだと思う。


大袈裟な話、

今日を生きるのも、明日を生きるのも、もちろん選択。


未来に向かって、自分の人生を生きたい。

きっとそれが本物になるということ。



yumi





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