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摂食障害について正しい知識を知りましょう!


みなさま、こんにちは♪
Ig Knowledgeブログを運営している心理職のYamashunです❗️

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太りたくない…。痩せたい。
ダイエットしたい…。

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誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか❓

こう考えること自体はまったく異常なことではありませんが、
日常生活や健康に支障を来たすようになるまで度が過ぎてしまうことがあります。


本日のテーマは、そんな食事や体型と関係の深い精神疾患である“摂食障害”です。


Ig Knowledgeブログでは、これまでに摂食障害に関していくつか記事を載せていますので、そちらを紹介させていただきます。


摂食障害とは?

摂食障害(Eating Disorder)とは、主に精神的な要因が関連して食事摂取に困難が生じてしまう疾患の総称を指します。

ざっくりと説明すると、
身体は食べることを欲している、でも太ることが怖くて通常どおりに食べられない
こんな病気です。


代表的なものは以下の通りです❗️

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・神経性やせ症(AN)
・神経性過食症(BN)
・回避制限性食物摂取症(ARFID)
・過食性障害(BED)
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一般的には、神経性やせ症は拒食症、神経性過食症は過食症と呼ばれています。


神経性やせ症(拒食症)は、明らかに体重が低い(BMI≦18.5)にも関わらず、「太るのが怖い」「痩せていたい」と感じてしまう『肥満恐怖・やせ願望』
が代表的な症状です。


神経性過食症(過食症)は、体重が保たれていることと、『過食や排出行動』があること以外の症状は、神経性やせ症と同じです。


どちらも体重が増えるという恐怖から逃れるために、さまざまな行動を取ってしまいます。

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・食事量を減らす、あるいは、食事を摂らないようになる

・過度な運動

・カロリーや食べ合わせを気にするようになる

・自ら嘔吐をしたり、下剤を使用するなどの排出行動
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上で挙げたような体重が増える恐怖から逃れるための行動を続けていくことで、徐々に体重が減っていくことになります。


体重が減っていくと何が起こるのでしょうか❓


栄養が常に足りていない状態になるため、「毛が抜ける」「体温が低くなる」「肝臓機能が悪くなる」「甲状腺機能が悪くなる」「(女性の場合)月経が止まりホルモンバランスや骨密度が弱くなる」などの身体的な問題も生じてきます。


と、同時に精神面では「頭が回らない」「集中できない」「怒りやすくなる」「不安が強くなる」といった問題や、「食事のことで頭が一杯になる」「体型が気になるようになる」などの摂食障害の心理的問題が増加することもわかっています。


それだけではなく、身体が飢餓状態となることによって、一度食べ始めたら止まらない『過食』という問題も生じてきます。


実はこのような症状は、身体に栄養が足りなくなる飢餓状態となれば、性別・年齢・個人の性格などに関係なく誰にでも起きてしまう症状だとわかっています。


努力でどうこうできる問題のみでなく、身体の生理的な反応でもあるんです。

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身体は食べることを欲している、でも太ることが怖くて通常どおりに食べられない
食事のことで頭がいっぱいで、体型のみが自分の価値だと考えてしまう

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この表現が摂食障害当事者の方によく当てはまります。


そして、摂食障害(主に拒食症で体重が低い場合)のもうひとつの重要なポイントとして、「心の回復が身体の回復よりも遅れてやってくる」ことが挙げられます。


逆の見方をすると、身体が回復してくると徐々に心が回復していきます(もちろん、全てではないです。)


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身体の回復とは、適切な体重を得て栄養状態が良くなること
心の回復とは、食事への恐怖がやわらいで食事以外のことにも目が向くようになること
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を意味しています。

つまり治療としては、心が伴わない、もっというと、食事への恐怖が強い状態のままで、食事をしっかり食べて栄養状態を改善させる必要があります。


とても辛いんです。


また、このような特徴のため、当事者の方のなかには、自分が摂食障害であることに気づかないことも多いです。


治療自体が非常に辛いものであることや、自分が摂食障害であることを自覚できない当事者の方たちを支えるためには、周囲の人の理解や協力が必要不可欠となってきます


今回、苦しむ当事者の方、周囲の方の理解を深める手助けをすべく、
また、啓発の願いも込めて摂食障害に関する記事を書かせていただきました。


関連する記事の紹介

ご興味のある方は以下の記事も是非ご一読ください💁🏻


摂食障害全般に関しての記事はこちら📖


過食に関しての記事はこちら📖


回避制限性食物摂取症に関しての記事はこちら📖


摂食障害のカウンセリングに関してはこちら📖





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