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アドラーゼミB面、早期回想について。「なぜ自分はそう行動するのか」の考察。

アドラーゼミB面の第2回目。幼い頃の記憶から、ライフスタイルを読み解く、アドラー心理学のユニークな技法が今回のトピックである早期回想だった。

早期回想の手法は、幼少期(10歳未満)の頃の記憶を思い出してもらう。その記憶の中には、特定の日時や場所があり、物語に始めと終わりがある。また感情を伴っていることと、一回限りの出来事が重要だ。

今回は、ゼミ参加者でこの早期回想のワークを行った。私の早期回想は、「就学前に初めてのプール教室に行った時のできごと。水が怖くて顔を水につけることができない。水に慣れるためにビート版で3角形に作った短いトンネルをくぐる練習をしている。しかし怖くてくぐれない。泣いて拒むが、その泣いている姿をよそに、ガラス張りの観覧席で見守る母は笑っている」というものだった。

自分なりの考察では、初めてのできごとに恐怖という感情を使うことで抵抗するが、母の笑顔は心配しないで行動しなさい、というメッセージを表している。

実際に今でも、はじめてのする出来事にいつも緊張して恐怖を覚えることがある。しかし大抵の場合は、それを乗り越えて新たなチャレンジへの原動力として、恐怖という感情を想起させているということに気が付いた。

この瞬間に、自分の中に笑いが込み上げてきて、何十年経った今でも、自分の行動原理に、幼いころの感情を使った行動手法を用いていたことに大笑いした。

今までは、ネガティブな感情が現れると、その感情を抑えようとポジティブなことを考えたり、感情を消すことに注目していた。しかし、感情の目的を知れば、その感情が行動を起こすためのシグナルだと思えば、それがチャンスだと分かる。

そうか、こうして自分はネガティブな感情を使って行動してきたんだ。

だから、困難も乗り切れたし、新たな出会いもあった。ネガティブな感情があるからこそ、今があるしポジティブにもなれる。

今回のゼミは、「なぜ自分はそう行動するのか?」を理解するのに役立つ内容だった。

いつも、向後先生の教え方のデザインは、分かりやすいし腑に落ちる。今回も楽しく学ばせていただき感謝します。

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