マイノリティ
大学時代からお世話になっている恩師が何人かいる。
今回は、その中の1人であるM先生について書いていきたい。
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風変わりな大人
M先生との出会いは、確か大学2年の頃だった。
先生は、いい意味で大学教授っていう感じがなく、風貌も言動も生き様も変わった人だった。
毎日つける時計が違うところ、常に自分の意思を貫き、人や組織に対して忖度しないところ、そして先見の明があり「マイノリティ」であることを貫いていたところなど...
僕は、M先生の講義は選択していなかったが、いろんなところで先生と繋がる機会があり、話をすることあった。
先生には、自分の甘い考え。見透かすような感じがして時折怖いなと思っていた。
でも、いろいろな知識や経験もあり破天荒な感じでありながら謙虚でいて、先生と過ごす時間は楽しかった。
それは、刺激的でありながらもどこか心地いいような不思議な時間だったなと思う。
突然の余命宣告の連絡
先月の下旬に、大学時代の同期からLINEがあった。
その内容が、先生が末期の肝臓がんで余命6ヶ月とのこと
。
その連絡を受けて、僕はとてもショックだった。
大学を卒業してからも会うことがあり、会うときは常に刺激をもらえていた先生の命が残り僅かであるということに。
僕は先生の講義も取っていなかったし、ゼミに入っていたわけではないけど、先生がいなければ今の自分はなかったと思う。
それだけ先生から学んだことは多かった。
最期までマイノリティであり続けた
先生はとてもユニークな存在だった。
自分のホームページに、「お別れのコトバ」というページを作っていた。
それは、先生の告別式で弔辞を読むことを意識して作られたページで、そこには先生と関わってきたいろんな人からのメッセージが寄せられていた。
4年前からあるそのページを見ていて、「こんなにいろんな人に影響を与えた先生って幸せだな」って思えた。
と同時に、「亡くなる前にメッセージを残しておかないと」と思い、自分なりにメッセージを残した。
余命6ヶ月と言われていた先生は、7月1日に天に旅立った。
こんなに早く逝ってしまうとは思わなかったけど、自分のやりたいことを出来てホントに幸せな人生だったんだろうなって思う。
先生がいなくなり、正直寂しい思いはある。
でも、先生から学んだ「常にマイノリティであることを恐れない」ということをこれからも貫いていきたい。
今の仕事をしてうつ病になり、周りや組織に順応しようとムリしていた自分の気持ちに先生の死を通して気がついた。
僕は、これからも「マイノリティ」であることを恐れないでいたい。
最後に、亡くなられたM先生のご冥福をお祈りいたします。
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