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趣味や価値観が合わないからこそ

ぴったり合う元カレ

相手のどこが好きか、と聞かれて
「趣味や価値観の合う人」と答える人はきっと多い。

わたしも元々そうで、結婚する前に付き合っていた人は、趣味や価値観がこれでもかと合う人だった。
話をすれば自然にお互い共感・同意の嵐。
とても心地よかった。

しかし、似すぎているからわかる。

あぁ、彼はどっちつかずにしたいんだな
あぁ、先延ばしにしたい気持ちはわかる

などなど
わかるからこそ、わたしも踏み込めなかった。

「彼の気持ちや立場を尊重したい」
という表皮に包まれた
「そんなんわたしだって怖いんだから、乗り越えてきてよ」
という他人まかせな気持ち。
それはそっくり、彼も同じだっただろう。

夫になった男・ギョロ目ちゃん


一方で、今の夫はまったく違った。

わたしのような優柔不断さや、流されやすさ、悩みがちなところを一切持ち合わせてなかった。

今の夫・通称ギョロ目ちゃんと同棲してすぐの頃
「こんなに趣味も価値観も合わなくて、本当にこの先もずっと一緒にいられるか不安」
と真剣な面持ちで告げると

なんと彼は大爆笑した。

面食らっていたわたしに
「俺は全然問題に感じてないけど、不安なら結婚して仲良くやってる友達に聞いてみたら?俺は結婚したことないから、実際のところはわからんし。」

なんで笑ったのか聞くと、
「だって、思いもよらないことでそんなに真剣に悩んでるから、おもしろくて」
といった。

その出来事を、その頃は友達に戻っていた先述の元カレに話すと
「ええ〜、、、僕には全然わかんない。彼女が真剣に悩んでるのに笑うなんて、、。」
と、おそらく笑われたときの私と同じ顔で言った。

しかし、いざ仲良し夫婦代表みたいな友達に話をしてみると
「え、うちも全然趣味とか合わないよ?価値観も合ってるってそんなに思わないけど、なんとかなるもんだよ。」とさらっと言われた。

すると気持ちは急に楽になり
そのことをギョロ目ちゃんに報告するとまた大爆笑。

ひとしきり笑ったあと「よかった」とやさしく微笑んだ。

趣味も価値観も合わないから、解決することもある

あぁ、なるほどなぁ、としみじみ思った。

共感は気持ちがいいけど、解決にはならない。
考え方や見えてるものが違う人は、自分には思いつかない解決策を持っている。

当たり前のようだけど、ほんとに?と訝しげに思っていたものがひっくり返った経験だった。

なにしろ、この質問をしたとき実は、もしかして気の合う元カレの方がよかったんじゃ、なんてこっそり思っていたから。

でも今、趣味も価値観も全然違うギョロ目ちゃんと夫婦になってよかったと、心から思っている。

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