【第42週】35歳の仕事論/自分の中の美意識/物語の目的など… #今週のおすすめ記事

このnoteは、noteのディレクターの平野が、今週読んだコンテンツの中から「読んでよかったなぁ」と思ったものをピックアップして一言紹介するマガジンです。

「月曜日がはじまったな」と思ったら、もう日曜日。15℃ぐらいの気温になり、ようやく秋の到来を感じてうれしくなります。秋が四季の中で好きです。予約していたApple Watchも届き、さっそく自分の睡眠レベルを計測中です。

先週の #今週のおすすめ記事 まとめは【こちら】。

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■ note編

「利己的な遺伝子」とやさしい社会|櫻本 真理

「やさしい人というのは、人の痛みを自分の痛みとして感じることができる想像力を持ち、利他的であることの合理性を捉える知性を持った人なのではないかと考えています」

このnote、うまく自分の言葉にできなくて何度も読み返しました。人間は利己的な遺伝子の“乗り物”であり、利他的にふるまうことが遺伝的に適応度が高かったから人間は利他的にふるまうように進化してきたという話が、目からウロコで、利他的であることは遺伝子レベルで合理的なんだなということが分かりました。

読みやすい文章は「デザイン」が優れている|竹村俊助

「『読みやすさ』の正体ってなんだろう?読みやすい文章は、パッとその文章を見た瞬間に『読みやすそう!』と思える。これは『文章の中身』というよりも『デザイン』に近いのではないかと思う」

編集者・竹村さんのライティングのイロハ。1,463スキというとてつもない数をたたき出したnoteです。文章の中身もそうだけど、パッと見の読みやすさ(デザイン)も大事だよという話。すぐマネできる「読みやすい文章」の3つのポイントは、自分も心がけています。

物語の目的|谷口マサト

「物語はすべて、異なる価値観の喧嘩と調和からできているからだ。AとBという異なる価値観の人がいて、最初は喧嘩しているが、やがてAは自分のなかにBを見出し、Bは自分のなかにAを見出していくのが物語だ。つまり様々な物語のゴールは、A=Bということだ」

物語のゴールが分かっていれば、自分を重要だと見せたり差別化しようとすることは一切不要になり、そこに費やす時間が節約できる。「物語を繰り返すことで、そういったことが段々みえてくる。それこそが物語の目的ではないか」と言う谷口さんのことばに納得しました。

これからREADYFORが目指す世界|米良はるか

「私たち自身が資本主義の世界で『勝つ』プレイヤーであることにより、社会を持続可能にするためのビジネスの可能性を問いたいと思います」

この文章にシビれました。ここ数日、資金調達のリリースとともに、多くの人がREADYFORへのコメントを見かけていて、それも米良さんが考えていることが多くの人に伝わっているからなんだなと感じました。

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■ note以外編

半年前にジモコロでインタビューされていた海賊シェフ・鳥羽さん。その半年後、もう一度環境が変わった鳥羽さんに話を聞きに行ったインタビュー記事。

取材から時間が経って、「その後どうですか?」と聞きに行くのがジモコロの素晴らしいところだなと思ったのでピックアップしました。内容は、もちろん面白い。
『音読』でこの記事が公開されてからというもの、多くの人が感想とともに、この記事をシェアしていて、内容の濃ゆさから時間があるときに読もうと思って時間が経ってしまいました。

土門さんが中屋さんのことを徐々に深掘りしていく様子は臨場感があり、一部分を引用してもこの記事の全体像を言い表せられない気がして…。でも、中屋さんの「嘘をつきたくなさすぎる」という曲げられない美意識の話はとても面白かったです。とても読み応えのある記事でした。
「クオリティじゃなくて、時間で必ず。間違った作業をしているのが一番無駄なんです」

ルーティンの重要さを説く、『北欧、暮らしの道具店』第3話目のインタビュー記事。ルーティンを細かくプロセスに分けることで、お門違いなことに時間を掛けてしまうリスクを減らし、完成時間の短縮を生み、人生の余白をつくる。それを繰り返すことでさらによいものを生み出す流れをつくる。ルーティン化できるところはもっと意識していかないと、と思いました。
「自分がどんなときに嬉しくて、何に幸せを感じるか、つまり自分の『欲』がちゃんとわかれば選択しやすいんだろうけれど、それすらよくわからないことが多いし、たどり着くには時間がかかる」

ともにシングルマザーである、サクちゃんさんと紫原明子さんの対談記事。当時のことを振り返りながら、選択肢が狭まっていたけどそれが逆に良かったかもしれないと話しているのを読みながら、なんてポジティブ!と思いました。言葉の掛け合いが面白かったです。
「カリスマ経営者からカリスマ経営者へのバトンタッチだったら『自分のコピー』を期待したかもしれません。でも今回は、トップダウンからチームワークへが大きなキーワードでした。いい企業文化はトップダウンでは作れない。一人が引っ張るのではなく、個々の戦闘能力を上げるんだ、みんなで早く遠くへ行くんだということです」

13代中川政七さんから受け継いだ新社長・千石あやさんのインタビュー記事。どういう紆余曲折があり新社長になることを決めたのかが書かれていて、時折、文章の中で覚悟のようなものが垣間見えてボリュームたっぷりだけど読み応えのある記事でした。
「いかに早いタイミングで共通認識を作れるか。いかに深いレベルで共通認識をつくれるか。いかにたくさんの人の間で共通認識をつくれるか。ほかにも仕事のアウトプットを左右する要素はたくさんあるけど、一番のボトルネックは共通認識に関するそのあたりの有無だと思う」

チームメンバーと深いレベルで共通認識をつくること。「後になってサボった・後回しにしたツケは必ず回ってくる」とまで言う通り、自分もなんとなくだけど感じているので、来週共通認識のつくり方について相談してみようと思います。
「『前髪カット』とか『キッズカット』とか、獲りたくないものを入れているからこそ獲れちゃうという矛盾です。これはアフィリエイトであれば絶対にやってはいけないことの一つです。それを変えたかったんです」

美容師→アフィリエイターを経て、美容室Dearsを立上げ今や50店舗になっている創業者・北原さんの話。美容院のビジネスモデルの話も面白いですが、この記事の面白さはそこだけではなく、彼が考えている「トラブルが発生しない組織のつくり方」と「今後のビジネス展開」の話。頭の回転が自分と全然違っていてめちゃくちゃ面白いなと思いました。

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最近、本を同時多発的に読んでいます。

今読んでいる本は、「グロテスク(桐野夏生)」「国宝(吉田修一)」「ジャンプ(佐藤正午)」「ファンベース(佐藤尚之)」「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣(シバタナオキ)」の5冊。小説はいつか読みたいリストに入れていたものを、ビジネス書は仕事・生活でいつか役立ちそうなものを。電車の中で読むとはかどるので、休日は用もないのに電車に乗ってふらふら移動しています。

■ グロテスク(桐野夏生)

■ 国宝(吉田修一)

■ ジャンプ(佐藤正午)

■ ファンベース(佐藤尚之)

■ MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣(シバタナオキ)

相変わらず、コンテンツまみれな休日を送っています。

面白いコンテンツたちがnoteを超えて、どんどん広まっていきますように〜!来週、またお会いしましょう🙋‍♀️

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