SoundFlowerとwriter.appを使った、自動文字起こし術決定版
文字起こしは、記事をつくる上で大事な工程のひとつ。
でも取材が終わった瞬間に、取材に行く前にやっていた“すぐにやらなければいけない仕事”をやったり、他の人から頼まれたタスクをやっているうちに、文字起こしがどんどん後回しになって億劫に。それなら、早いうちにクラウドワークスに出した方が効率がいいなと思って、ここ最近はそうしていました。
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そんなとき、こんなツイートを目にして、文字起こしを自動化できるかもしれない…!と思い、さっそく試してみました。
紹介されていたのは、「SoundFlower」と「Google Docs」の2つのツール。
■ SoundFlower : https://github.com/mattingalls/Soundflower/releases
■ Google Docs : https://docs.google.com/
SoundFlowerの導入については、この記事がすごく分かりやすかったので、要約部分を引用させてもらいます。
1. SoundFlowerのGitHubのreleasesから.dmgをダウンロード
2. dmgからSoundFlowerをインストール
環境設定 > サウンド > 出力 > SoundFlower(2ch)
環境設定 > サウンド > 入力 > SoundFlower(2ch)
【追記】Soundflower.pkgをダウンロードしようとすると、“開発元が未確認のため開けません。”と出てくるので、「システム環境設定.app」の【セキュリティとプライバシー】からダウンロードを許可してダウンロードしてみてください。もしうまくいかなかったら、一旦デスクトップにある「soundflower.dmg」を取り出して、もう一度ダウンロードの手順を踏むととうまくいくはずです。
詳しい仕組みは分からないですが、簡単に言うと、PCを通して再生された音声をそのままPC内で聞き取ることができるようになる、という感じだと思います。だから、録音データ(mp3)をGoogle Docsの音声入力で聞き取れるようになるという仕組みかと。
それから、Google Docsにアクセスして新規ドキュメントを作成。⌘+shift+s で音声入力を起動して言語を設定して、音源を再生してから音声入力を開始すると、音声は聞こえないのに、だんだんと日本語が入力されていきます。
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ただ!! 勝手に音声入力が止まる!いつ終わるか分からないからずっと見ていないといけない!音声入力の間はタブの移動をするだけで入力が止まってしまうので何もできない!!!
…やはり、自動文字起こしは現時点は難しいのか…と思っていたところ、他の方が「writer.app」というツールを使っているとの情報を得て、さっそく試してみました。
上の画像を見たら一発でわかりますが、一応やり方を書くと、こんな工程で簡単に文字起こしをやってくれます。
1. 音声をアップロードする
2. 音量を100に設定する
3. 再生速度を0.95xぐらいに(お好みで)設定する
4. 音声入力をONにして音源を再生する
※ ちなみに、エディタは入力した内容を10秒毎に自動保存します。ブラウザにテキストが保存されるので、ブラウザ間では引き継がれず、音声ファイルはどこにも保存されないようです。(出典 : 書き起こし用の音声再生アプリ「writer.app」を作りました)
「writer.app」は、常に音声入力状態でいてくれるので、他のタブで違うことをしていてもずっと音声読み取りをしてくれるし、一文ごとになんとなく改行をしてくれるので、後で見返したときにどんな場面で何を話したのか概要をつかみやすい。あと、文字起こしの精度もGoogle Docsのときよりも良いし、何より見やすい。
あとは、文字起こしをしている最中に勝手にスリープ状態にならないように、「Amphetamine」というMacアプリも使って、音源×1.5ぐらいの時間を見積もっておくと、途中で途切れないのでおすすめです。
もちろん、多少修正するところはありますが、一からすべてやるよりも手戻りは少ないので、現時点での自分の自動文字起こしの最適解だなぁと思います。
まさに、“寝てる間に小人が仕事してくれている”と感じました(本当に寝ていたら文字起こしが完成していたので)。
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取材によく行くライターさんは、この組み合わせを試して欲しいです。
取材終わった瞬間に自動文字起こしをスタートさせると、今回の記事で伝えたいことをまとめている間に文字起こしがざっくりと終わっているの、超〜ありがたいです。
■ 参照記事 : SoundFlowerとGoogle Docsで自動文字起こし機
■ 参照ツイート : @saci_happiness
■ 参照記事 : Macで writer-app + Soundflower を使った完全自動文字起こしを行う方法
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【追記】この記事によると、SoundFlowerはあるアプリケーションから他のアプリケーションへオーディオの受け渡しができるアプリなのだそう。
細かい説明は省きますが、Soundflowerをインストール・設定することで、Macのスピーカーから出る音をそのままマイクで拾えるように設定できます。Macbookはよくできていて、自分のスピーカーからの音をマイクは拾わないのです。そこで、このSoundflowerでスピーカー→マイクへのオーディオ設定が必要になります。
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