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英語に関するQ&A(27)最短ルートで英検2級を取りたい

英会話のやり直しと土台作り


Q:英検2級を取りたいのですがどういうルートが最短ですか?

今は記憶を思い出すために「中学英語をひとつひとつわかりやすく」を復習しています。


A:あくまで英検2級を取得するための近道ということでお伝えさせて頂きます。


 

まずは前提として3級程度の文法力を取り戻してください。

今使っている参考書できっと復活できると思います。

次に出題形式を把握すること。

英検(3級以上)の場合1次試験(筆記試験)に合格しないと2次試験(面接)に進めませんので。1次試験は大きく分けてリーディング、ライティングと、リスニングに分かれます。


①リーディング対策


大問1は20問の語彙及び文法問題です。


20問中最初の10問は単語の語彙、11~17問はイディオム(熟語の語彙)、最後の3問は文法的な知識を問う問題です。この傾向は現在の形式になってからほぼ変わっていません。

対策としては英検2級に合わせた単語・熟語問題集を集中して学ぶといいと思います。

英検に出題される単語の問題はTOEICやTOEFL等の他の試験試験で出てくる単語と違います。それに合わせた語彙を増やすべきでしょう。


大問2は長文穴埋め問題が合計6問です。


大体250ワード位の長文が2つあり、それぞれ3つの空欄があります。
そこに適切なフレーズを選ぶ問題です。
ある語彙力がついたら、空欄の前後のフレーズや文章に注目して選択肢を選ぶのがコツです。
多くの場合、空欄の1つか2つ前とあとの文章をつなぐためにはどの選択肢がふさわしいかを考えれば正解を導き出せます。


大問3は、長文読解問題が11問です。

3つの長文が出題され、そのうち1つはemail形式です。
emailの問題の単語数は250ワード位で、ほぼ3つの段落に分かれています。
それぞれの段落の内容を問う問題が1問ずつ、計3問出題されます。
残りの2つの長文はそれぞれ300ワード位でほぼ4つの段落に分かれています。
そしてそれぞれの段落の内容を問う問題が1問ずつ出題されていて、計8問長文出題されます。
原則としてそれぞれの段落に対応して、その内容を理解できているかが出題されているはずです。
正解の選択肢は、段落の全体の内容や、ある一部分を別の表現で言いかえていることが多いのでそれを見つけられれば正解にたどりつくことができます。


リーディング対策のまとめ


・大問1は、英検に頻出するような語彙を学ぶ。1500~2000語程度の英検向けの単語・熟語を学べる単語・熟語集かアプリ等を使用すればいいかと思います。
・大問2は空欄の前後に注目して、大問3はそれぞれの段落に対応した問題が出題されていることを意識して問題に臨む。正解となり得る根拠(キーフレーズやキーセンテンス)を探す。この練習をできる限り沢山行えば、正答率はあがります。
・大問3は段落ごとの問題を把握して、それぞれの段落のキーフレーズ、キーセンテンスを探してそれの言い換えとなる選択肢を選ぶ、あるいは段落全体の要旨の言い換えとなる選択肢を選ぶ。


②リスニング対策


まず、A.30秒から1分程度の会話の内容を出題する問題と、B.30秒から1分程度のナレーションの内容を出題する問題の大きく2つの出題形式に分かれます。


AにしてもBにしても、また英検に限らず、全てのリスニングに言えることですが、選択肢から話の方向性がわかる場合があるので、可能な限り選択肢を先読みしておきましょう。 

次に、どちらも話し手の最初の数ワードを特に集中して聴きましょう。
全部聴き取るのは難しいかもしれませんが、話の方向性がある程度把握できる可能性が高いです。
そこから正解の選択肢を導き出す事ができる可能性も出てきます。


特にBの場合は、1人の話し手がずっと話すので一度聴き取れない部分が出てきてしまうと、その後がどうしても聴き取れなくなるという方が多くいます。
その場合は、話し手の次のブレス(息継ぎ)まではあきらめましょう。
ブレス後の次のセンテンスから再度集中力を高めて備えましょう。英検は全問正解でなくても合格は可能です。


また、おそらく社会人になって英語から離れて一番苦労するのがリスニングかもしれません。 あとは音がつながったり(リンキング)、音が無くなってしまったり(リダクション)、音が変化してしまったりする(フラッピング)など発音のルールも知っておくことでリスニング事前準備になります。


リスニング対策のまとめ


・選択肢にできるだけ目を通して、どんな話題になり得るかを予測しておきましょう。
・最初の部分を集中することで聴き取れない部分よりも聴き取れる部分をもとにして正解にたどり着くようにしましょう。


③ライティング対策


あるテーマに対して、賛成か反対か、どちらかの立場で80ワード~100ワード程度で意見を述べる問題です。
これは自分なりのテンプレートを一つ用意しておくとがいいと思います。

イントロ(第1段落)でまず結論、メインボディー(第2、第3段落)で結論を裏付ける理由2つ、最後(第4段落)にもう一度結論という形式の英文フレーズを、ある程度事前に用意しておき、それをテストの時のテーマに当てはめることでいいのではないでしょうか。

自分で学習する時、英語の表現力は上達しませんが、合格への最短ルートと言えると思います。

最後に、英検2級に合格するには満点を取る必要はありません。65%(約3分の2)の正解率でも合格の可能性は高く、75%程度(約4分の3)の正解率を達成できればほぼ合格でしょう。(リーディング、リスニング、ライティングいずれかのセクションが0点という場合は合格にはならないようです。)つまり、全ての問題の正解をめざすというよりも、確実にスコアできる問題をケアレスミスなく正解するようにこころがけることも合格への最短ルートの条件の一つと言えます。

英検2級対策のコツについては、vol.27でも触れていますので参考にしてみて下さい。


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