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インドで美容院デビュー〜私編

インドで美容院に行くことにした話の続きです。

とうとう私が美容院に行く前日になる。

夫がカットをした日に予約は済ませたし、料金やかかる時間も聞いたし、安心して向かうだけでよかった。

・・・はずだけど、こういう時に限ってトラブルが発生する。

なんと家のWi-Fiがおかしくなり、美容院出発の1時間前にわが家へ修理へやってくるという一方的なお知らせが。

インド人は遅れてくることが多いので、美容院に支障が出る可能性がある。

美容院の時間を変更せざるを得なくなってしまった。

けれども散々noteに書いているのだけれど、もともと電話が苦手な私。

異国の地という条件付きはかなりハードルが高い。

Googleマップで店舗情報を再チェックすると、チャット機能がついているではないか!

これで電話はしなくていいや!とチャットを送る。

が、3時間ほど経っても返事が来ない。

いやいやながらも勇気を出して電話してみる。

そもそも相手がなにを言っているのかさっぱり理解できないうえに、我が家は非常に電波が悪く声は途切れ途切れ。

「予約変更がしたい!OKかNOか教えてくれ!」と言っても、よくわからないことをずっと言われる。

向こうも困ったようでWhatsApp(LINEみたいなもの)で連絡をくれと言って電話を切られてしまった。

わたしもインドに来てからは、ドライバーさんや管理人さんとのやりとりにWhatsAppを使っているので、すぐさま美容院の連絡先を調べ、メッセージを送る。

始めからWhatsAppにしとけばよかった~これで安心だ!と思っていたけれど、美容院当日になっても既読になることも返事が返ってくることもなかった。


美容院当日。

Wi-Fiの修理業者は珍しく早く来たため、予定通りに美容院を出発できた。

返事が結局来なかったけど、大丈夫なのだろうか?
不安を抱えながら美容院へ向かう。

美容院に入ると、私の電話やメッセージは一切なかったかのように普通に迎え入れられる。

電話で会話への自信をなくしてしまった私は、「なんで昨日連絡したのに返事がないんですか?」と聞く余裕はなかった。

色々突っ込みどころがありすぎる

日本だとカラー材が服や顔についたりしないように、細心のケアを感じるが、インドは(少なくとも私が行った美容院は)あまりそのケアはない。

美容院で必ず着るポンチョみたいなやつは、日本のように袖通しがなく、簡素なものだ。

ポンチョから腕を出したら、カットして落ちてきた髪や垂れてきたカラー材が普通に服や肌に付着してしまう状態だ。

また、耳カバーもされない。

それなのに塗り方は丁寧とは言えず、サイドの髪にいたっては、力づくのようにワシャワシャと強めに手でカラー材をもみこまれていく。

そのため、顔周りにカラー材がついてしまう。

また塗り終わった後は着色をよくするためなのか必ず日本ではラップを巻かれるはずだが、巻かれなかった。

すべてが簡潔かつ、ワイルドだ。


塗った後の待ち時間、飲み物を出してくれるとのことで、普通のお茶を確かに頼んだのに、なぜかインド恒例マサラチャイが出てくる。

う~ん、いろいろと違う笑

笑えるくらいワイルドなシャンプー

全てが突っ込みどころ満載な中で、個人的に一番面白かったのがシャンプーだ。

まず、私がインドで行った美容院は、座ったままの状態で上下に高さ調整するのみ。

日本のように、仰向けで寝ている形にはならず、ほぼ90度直角に首を曲げた状態で、シャンプーをされなければならない。

肩コリ・首コリ持ちの私にはかなりつらい姿勢だ。

そんな状態でシャンプー開始直後、いきなり冷たい水をかけられる。

え?ひょっとしてインドでは冷たい水が主流なの?と思っていたら徐々に暖かくなる。

日本の美容師さんは、温度をちゃんと確認してからシャンプーを始めてくれていたんだと改めて感動する。

また、シャンプー中は顔にガーゼのようなものをかけてくれないので、顔のあちこちにシャワーは飛び散る。

化粧が取れてしまうとかは一切関係ないようだ。

日本の丁寧なサービスに慣れていると腹が立つ人もいるかもしれないが、そんなの通り越しておもしろすぎた。

プリンが直ってない!!

シャンプーも終わり、ブローもしてもらった。

確認してみろとのことで鏡で見てみるが、一番直したかった頭のプリンが全く直っていない。

黒いやん!と伝えても、「これは仕方のないことだから」と言わんばかりに「nature color」と何度も言われてしまう。

ひょっとしたらプリンの概念がないのかもしれない。

ちなみに後で日本の美容師さんに、写真を送ってみたら、「染まりが悪いと思う」と一刀両断されてしまった笑

これで日本円で8000円ほど。

きちんとやってくれる日本の美容院なら全然許せる金額だが、今回は結構お高めな勉強代になった。


最後レジへ向かうと、なぜか明らかに美容師とは思えないヨレヨレのおじいちゃんが座っている。

おじいちゃんが「カラー良かったか?」という意味でなのかニコニコしながらグッドサインをしてくるので、スーパー愛想笑いをしたら、ペットボトルのお水をくれた。

一体あのおじいちゃんは何者だったのかは今でもわからない。


とりあえず、いろいろトラブルがありつつも私のインドでの美容院デビューは終了。

結論、カラーは日本の一時帰国でやろう!

ただ、懲りない私は、カラーじゃなくてトリートメントやヘッドスパを次は試してみよう!なんて考えている。

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