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KINGDOMは人生の教科書

※「この先、ネタバレを含みます」


スタンディングオベーション


  一部作から観てきた私としては、今回の作品は大作と言ってもいいだろう。圧倒的な人数と映画には欠かせないBGMが高音質で低音をTHEATERに響かせた。涙腺と手に汗握る戦場の臨場感!其々のストーリーが織りなす感情たちに終始、心が動かされていた。俺は漫画を読んだことがない、一度は読んだかもしれない。けれど殆ど読んでない。KINGDOM好き!という言葉は映画だけで語るのは違うけど、映画のKINGDOMとして作品を楽しんでるだけですので、アンチコメントはヤメテネ。そんな映画しか観てない私がどのくらい感動したかというとフレディー・マーキュリーの作品を何度も見返すぐらいに心が動いた。みんなも最後のライブ・エイドの演奏シーン観て心震えただろ?震えてない?帰れ!!(笑)まぁ、鳥肌が立ったんだけど、鳥肌というより心の揺れ幅が凄く、それは心地よさでもあった。

「ボヘミアン・ラプソディ」

そのぐらい感動したので、私はスタンディングオベーションで賞賛した(やってない)

人の上に立つことは王騎がすべて教えてくれた
 

 今回は王騎将軍が主役である。そんな王騎が上に立つ者の素質を示してくれた気がする。 KINGDOMでは"将軍"企業では"社長" TEAMでは"リーダー" 大きさはあれど、誰かの上に立つというのはこういうことだ。
 
全てに責任を背負い
結果へと導く実力者

王騎

将軍が手にするのは千万の人間の命と束ね戦う責任と絶大な栄誉。故にその存在は重く、故にまばゆい程に光輝く

キングダム

この文章を読んだだけでも、彼らの偉大さが感じられてしまう程、言葉に重みと深みがある。私はこの王騎の言葉にこそ人を引っ張る人達の意識に根付いてほしい。この責任と覚悟を持ってる人といないとでは大きな差があるし、人がついていきたいと思うのは正しく王騎のような武将なのだなと観ていて思った。私も常にPlayerとして生きられないとは分かってるので、歳を取った時に王騎のような人を惹き付け、結果を出し、全ての責任を負うような大きな器を持つ漢になると決めた。

キングダムは人生の教訓


 昔の中華春秋戦国時代の歴史書物を想像力を活かしながら物語として作品を創りだしているのだけれど、これが現代でも変わらないということが大いにあることがわかる。
・戦術=目標に対してどのように達成するかを限られたリソースの中で考えること。
・観察眼=戦地では相手の動きをよく観察して、適切に対処することが求められる。事前の戦術はある程度ことは進むけれど、実際は常に変化していくのが現場というものだ。机上の空論にすぎない。
・判断と決断=実際の目と体感で得た情報をもち、現場の判断をする。その判断と決断の速さが勝敗を分けることが多い。
・目標と信念=たとえ自分が深い傷を負ったとしても、守り抜かなければ負けると思い最後の力を振り絞り行動する姿はまさしく人間にしかない「心」からくる摩訶不思議なパワーだ。さらに目標があるから力が沸いてくるし、どん底からでも這い上がれる。目標と信念があれば人は立ち上がることができるということを、主人公は教えてくれた。

原点回帰

 私たちはインターネットという情報革命が起きてからものの数年で現実というものを捨て去りつつある。私もその一人であるという自覚はある。でも、いつの時代でも変わらないのは現実に起こったことが全てであり、その現実を直視して、思考して、行動する。この繰り返しである。当たり前の事だけれど、この行動するハードルが物凄く高くなってるのは気のせいだろうか?または受け身体質な日本人特有の性格だからなのか?現実ではなくネットを見て、思考して、判断して、行動するのが現代の活用法なのかもしれないけど、この現実を無視してガラスに映った動画や写真や情報を眺める姿はバーチャルリアリティーと一緒であると私は思った。現実を直視して、思考して、行動する。これにネットという道具を加えて更に良くするのが良い気がする。
 
ネットより現実を重視する生き方に戻る必要がある。これが原点回帰。

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