見出し画像

No.111 『決算説明会あるある5選』

決算説明会に長く参加していると、それだけ気づくことも多いものです。ネタに苦しむ今日この頃、今回は「説明会あるある5選」をみなさんにご紹介しましょう。業務の合間にクスッと笑っていただければ幸いです。

① 質疑応答の冒頭、「ご説明いただき、ありがとう存じます」と時代錯誤なお礼で化学アナリストが思い切りスベる

② ホテル「〇〇の間」が会場の時、白いテーブルクロスに膝を引っかけ水をこぼすアナリストが続出する

③ 「みなさんの質問に的確にお答えするために」とアナリストの質問を復唱する司会者の理解がとんでもなくズレている

④ ハゲ散らかした外人投資家が「損益はトントン?」と流暢な日本語で質問する

⑤ 司会者「質問はおひとりさま2問までとさせていただきます」アナリスト「それでは大きく分けて2問お願いします」・・・1つの質問に複数の質問をクラスター状にねじ込む

好評をいただけるようなら、シリーズ化も検討したいと思います。


とはいえ、これだけで終わるのもそれこそスベっている感じがするので、18日に行われたパナソニックの音声配信による説明会から、会社側のコメントを2つご紹介しておきます。

① 4月の売上高は前年同月比20%減
② 売上高は1Q(4-6月期)が底、2Q(7-9月期)から回復、下期は横ばい水準を想定

4月の売上高はやはり厳しいですね。とはいえ、「居酒屋の既存店は9割減」といった報道が流れるなかで、ネガティブインパクトに対する耐性を株式市場はすでに強めているのかもしれません。実際、「意外に健闘している」との評価も証券会社のアナリストから聞かれました。会社側によると、5G関連のデバイスなどが足元では下支えになっているようです。

先行きに対する見方はとりあえず示されましたが、底の深さと長さを会社側も十分に見極められているとは決して言えないでしょう。株式市場もしばらくは実績待ちといったスタンスでしょうか。


さらに付け加えますが、会社計画を非公表とする企業が増えるなかで、非財務情報、とりわけ従業員の満足度に注目する動きが投資家に広がっていると日経新聞は報じていました。「従業員満足度の高い企業は株価も底堅い」。ややこじつけのようにも感じますが、「企業は人なり」と考えれば、従業員の声を投資判断に援用するのは当然の流れではないでしょうか。

なお、従業員満足度の高い6社として日経新聞が取り上げた企業のうち、村田製作所と加賀電子についてはnoteでも取り上げたことがあります。改めて共有させていただきますので、こちらもぜひご覧ください。

今回も読んでいただきありがとうございました。


無名の文章を読んでいただきありがとうございます。面白いと感じてサポートいただけたらとても幸いです。書き続ける糧にもなりますので、どうぞよろしくお願いいたします。