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子どもを持つ事にネガティブな感情しかなかった自分が出産を経験して思ったこと

2019年7月に出産し、出産後のことを書こう、書こうと思って今日まできてしまいました。
心配していた産後うつにもならず、子育て頑張っています。
子どもをもつ事に対して、ネガティブな感情ばかりで鬱々としていた出産前の自分に向けて、気にしていたことがどうなったか書いてみようと思います。

子どもを可愛いと思えたか?

【出産前】
もともと子どもは苦手、煩い、意思疎通できない、お世話も大変そう・・・自分の子どもが可愛いと思えるか心配。
【出産後】
産まれた瞬間は「これがお腹に入ってたのか・・・。無事終わって良かった」という気持ちでした。
特に感動もなかったです(想像通りだったので、感動しなかった事に対してショックはなかった)
出産後1ヶ月くらい、自分の体は痛いし、体調も崩すし、お世話しないと赤ちゃんは死んでしまいそうだし・・・で、赤ちゃんを可愛いとか可愛くないとか思う余裕はなかったと思う。
(里帰りしていたので、体がしんどい時は親にお世話をかわってもらい、体を休めることができたのは本当にありがたかった。里帰りしてなかったら、正直やばかったと思う)
とにかく産んでしまったので、責任感に突き動かされてお世話を頑張っていました。
2ヶ月くらいして、お世話にも慣れてきた頃から徐々に可愛いかも・・・?と思えるようになり、3ヶ月くらいしてからは可愛い!という感じに変わっていきました。
可愛いと思えた時はホッとしたのを覚えています。
自分の子どもだから可愛い、と言う訳ではなく、言葉を選ばずに言うと「動物の赤ちゃんって可愛いなぁ」という感じです。
犬や猫をはじめ、動物の赤ちゃんって可愛いじゃないですか。
人間も同じだったんですね。
犬猫の赤ちゃんを可愛いと思えるなら、人間の子どもが苦手な人でも、毎日のお世話を通して情が芽生え、可愛いと思えるようになっていくんじゃないかな。
スマホは赤ちゃんの写真で埋め尽くされているし、寝る前に赤ちゃんの写真を見たりするなんて産前の自分に言っても信じられないだろうなー。
ただ、今でも他人の子ども(赤ちゃん)は苦手です。

自分の時間はどうなった?

【出産前】
自分の時間がなくなる事が耐えられないし、育児がその穴を埋めてくれるとは思えない。
仕事も趣味も諦めたくない。
【出産後】
自分の時間は確かに減ったけど、自分の時間を作ることはできるから大丈夫・・・かな?
今のところ、子どもが寝ている時間(1日2時間以上)を自分の時間として確保できています。
よく寝てくれる子なので助かってます。

趣味:子どもがいてもできる趣味(ひとりでできる趣味)に変えました。
出産前にしていた趣味への未練は残っているし、趣味の思い出の動画を見ていたら泣いてしまって慌てて閉じることもあったけど、今は新しい趣味を自分の軸にできるように頑張っている最中です。
新しい趣味はまだ軌道にのっていないけど、まぁ何事も始めたばっかりの頃は上手くいかないもんだよなぁ、と思いながら頑張っています。

仕事:現在、育休中なのでまだわからないけど、保育園に受かっていれば4月から6時間の時短勤務で復職予定です。
この前会社に行って、復職後のことを話してきました。
深夜休日いつでも働けます!的な働き方はもうできないけれど、なるべくキャリアを実現できるような仕事ができるように相談しながら進めていくことができそうです。
最初は物足りないと思うかもしれないけど、引き続きマネジメントの仕事はできそうなので、限られた時間で成果を残す方向で頑張れば、納得いくような仕事ができるんじゃないかなーと思ってます。
そのためにも、勉強したり仕事をする体力を取り戻さないと、と思って頑張っています。

産前と同じようにできないことに直面した時、悲しい気持ちになるのは当然なんですよね。
「できなくなっている事」は事実なので。
悲しいと思うなんて母親として間違ってる!という考えは辛くなるだけなので捨てました。
産前に想像していた通り、自分にとって「子育てがその悲しみの穴を全て埋めてくれる」なーんて事はなかったので、相変わらず自分の機嫌は自分でとらないといけないのです。
まずは悲しさを受け入れて(一通り悲しくなって)から、悲しさを忘れるための手段を自分で模索していくことが大事だな、と思いました。
そうすれば「自分らしさ」って案外失わずに済むんだなぁ、と最近は思います。

夫に時間をもらって、仕事も趣味も今抱えているものはやりきった!というところまで持っていけたのも大きかったと思います。
上を求めるとキリがないので「ある程度」を定めるのが、難しいんだけどね・・・。

人生の主役は誰?

【産前】
子どもが産まれたら、子どもを最優先にして、子どもだけの人生にしなければいけないような気がしてつらい。
【産後】
子どもを産んでも「私の人生の主役は私」と今は言い切れます。
育児の中に私がある、のではなくて、私の中に育児がある感じ・・・かな。
子どもの事はもちろん最優先になってしまうけど、やる必要のないことまでアレコレ無理にやらなくても子どもは育つので大丈夫です。
愛情とか絆とか医学的根拠のないものは横に置いておいて、自分にとって無理のない範囲で出来るようにアレンジして子どもと接しています。
子守唄とか、〇〇でちゅねーみたいな赤ちゃん言葉?を話す自分が苦手なのでやってないです。
目的は「母親の声を聞かせて安心させること」「赤ちゃんに話しかけてコミュニケーションをとること」だと思うので「自分の好きな歌を歌って聞かせる」「普通の言葉だけど沢山話しかける」でも全然大丈夫じゃないかなーと解釈しています。
結局、母親と父親と赤ちゃんが笑って生活できることが何よりも大切なことだと思うので、無理しすぎないように夫と協力して育児をしています。
(夫は想像以上にイクメンだから大丈夫だ!)

子どもを持つ人生、持たない人生、どっちが良かった?

【産前】
子どもを持たない人生の方が良かったんじゃないか、と悩みが尽きない。
【産後】
結論から言うと、どちらを選んでも「良い人生」になるかどうかは自分の考え方次第!
答えになってないじゃん・・・という感じなんですが、そうとしか言えないんです。
私のことなので、子どもを持たない人生も十分楽しめただろうなーとは今でも思います。
だけど子どもを持つ人生も、想像しているほど悪くないし、結構良いものだよ、と思えるようになりました。
どちらの人生を選んでも、人生の悩みはゼロにならないし、人生の楽しみもゼロにはならない。
むしろ全然違う内容の悩みや楽しみが出現するので、片方だけが絶望的だなんて事はないよ、と言いたい。
ただ、どちらかしか選べないから、選んだ方で楽しむしかないんだよね。
今が楽しい・楽しくない、はもちろんなんだけど、10年後・20年後という長いスパンで考えた時に、後悔しないように沢山考えた方が良いとは思う。
しかし、産前は今を楽しみたくて生きていたところがあるから、20年後なんて想像できなかった(想像したくなかった)ので、イマイチ考えられないんだよなーとも思うのが難しいところかな・・・。
極論ばかりに目がいってしまいがちというか。

ずーーっとメリット・デメリットはっきりさせて比較したい、と思ってたけど、メリットもデメリットも考え方次第でどうにでもなってしまいます(と思えるようになったかな、子どもができてから)
産前は育児の経験に魅力を感じることができなかったし、そういう人に育児の良さみたいなものを伝えるのは本当に難しい。
産後の私がどんなに言葉を尽くしても、産前の私の不安を取り除く事はできないと思う。
だけど、子どもを持つことにあれだけネガティブだった人間が、子どもを持ってもなんとか楽しくやれているよ、ということは伝えたい。

子どもを産んで良かったなぁと思った事柄については、長くなりそうなのでまた別記事で書きたいと思います。

最後に

うーん、この記事を産前の私に見せて、納得する何かが得られるんだろうか・・・。
妊娠も子育ても、実際に体験してみないとわからないことだらけ、ということが経験を通して分かりました・・・。
つらいことも、大変なことも、沢山あった!それは事実。
妊娠〜出産を経て「これからの自分の人生」について死ぬほど考えて、どうしても悪い方向にばかり目がいってしまって、気分が落ち込みまくってしんどかったよー。
しかし、死ぬほど考えたおかげで最悪の状態は全部回避できてるし、今は結構楽しくやれてるから、必要な時間だったなぁと今振り返って思うのでした。
そんなしんどい思いしたくない?
いやいや、いつかはお婆さんになるんだから「これからの自分の人生」についてはどこかで向き合わないといけない問題なのよ。

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