見出し画像

94歳の誕生日。

今日は祖母の誕生日。

私は毎年、
ケーキを作らせてもらっています。

今回は
苺をもりもり、

側面はリボンの様に
生クリームをひらひらと絞りました。

毎年、

祖母の誕生日ケーキを作らせてもらう度に、
この仕事をしていて良かったなと思います。

私は19歳の時、

どうしても
働きたいと思ったケーキ屋があって、

大阪から関東へ
出てきました。

最初の一人暮らしは、
祖母の家と同じ町。

こちらに来た当初は、
まだ友達も居なかったので、

仕事が休みの時は
よく祖母の家に遊びに行っていました。

一人が寂しいときは
泊まらせてもらって、

祖母の家から出勤したり…。

祖母の家に行くときは
いつもお土産を持って行くのですが。

それは私が作ったケーキだったり、
焼き菓子だったり。

たまには違うものが良いかなと思って、
お煎餅や酒まんじゅう等々。

何を持って行っても、

『よっちゃん(私)が作ったのか~、
凄いな~。』と祖母は私を褒めてくれます。

私は洋菓子しか作れないけれど、
買ったみたらし団子を持って行っても、

『よっちゃんは、
こんなのも作れるのか~、 凄いな~。 』

と褒めてくれます。笑

何度言っても
私が作ったと思って
嬉しそうに食べてくれるので、

もうなんでもいいやと
説明するのを諦めた時もありました。

美味しいな~と
食べる祖母の笑顔は最強で、
その笑顔は周りを元気にさせてくれます。

私はその笑顔に何度救われたか。

私には出来ることが
これしかないのだけれど、

それを笑顔で受け止めてくれる祖母。

いつまで
その笑顔を見られるか分からないけれど、

今年もにこにこしながら
『美味しいな~、美味しいな~』と
ケーキを食べてくれたそうです。

私は本日
仕事で行けなかったので、

なるべく早いうちに
お誕生日おめでとうを伝えに
祖母の家に行きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?