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あえて頑張れって言うよ。



いつも味方になってくれる人達がいる。

その中でも私が10代から20代前半にかけて、
よく話をしていた方がいて、


当時私のくそ真面目な働き方(今とは大違い!)に、

「休憩しなさい」、

「休まないと良い仕事は出来ないよ」

といつもアドバイスをくれていた人がいました。

力の入れ方と抜き方が分からない私は、
休憩なんてしていたら仕事が終わらないと
なぜか思い込んでいた…。あほ。

がむしゃら過ぎて危なっかしいなと、
そんな自分に今の私ならその方と同じように
「休憩しなさい」と声を掛けるでしょう。

頑張る方向を間違う私に、その方はいつも良い距離感で見守ってくれて、

ここって時に会って話をしてくれた。

生き方が下手な私は、
いつも何かにぶつかって、
傷が治る前にまた傷を作り、

暴走し疲れてからしか止まれなかった。

かさぶたが治っていないのにまた転ぶから、自然治癒力が高まったわと
今はその経験をありがたく思えるのですが。

20代の頃はやたらこんがらがって、
もがいていた。

その方と話をする時は、あっいう間に時間が過ぎていき、

その間に頭の中が整理されて、
苦しさが少しずつ和らぎ、心が軽くなるのです。

決して私が若いからという理由で
事を解決するのでなく、

「人」として私を見てくれていた。


その方が一度だけ私に、

「あえて今、頑張れてって言うよ」

と言ってくれた事があった。

頑張っているのがよく分かるから、
もう少しだけ踏ん張りなさい、と。


私は凄く嬉しかった。


人は人生の中で頑張りたい時ってあると思うのです。

それは我を張ることではなくて、

誰かと競って勝つことでもなく、

己に克つ為の頑張り。


それを分かって敢えて言ってくれた

「頑張りなさい。」

たった一度だけこの言葉。


熱があるから伝わる想いは心の中をいつでも熱くして、

相手を想って届けた言葉は、受け取った者の中で響き続ける。


たった1度の頑張れが、いつも私の味方をしてくれて、

その時々に色んな頑張り方へと変化をし、

強く優しく寄り添ってくれた。


そして今、

何だかまた頑張る時が来た気がする。


あの時もらったあの言葉。

響き続ける言葉の力を借りて、

あの時よりももっと軽やかに、

頑張ってみようかしら♪なんて思うのです。


ヘッダーの写真は、しまさんの作品をお借りしました。ありがとうございます!



















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