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駄菓子屋さんの苦い思い出

小学5年の頃、他の学区の友達が2人、我が家に遊びにきた。

そして、駄菓子屋に行った。うちの小学校で駄菓子屋といえば、ココみたいな駄菓子屋に行った。

古い町屋で腰の曲がったおばあちゃんがやってる駄菓子屋さん。THE 駄菓子屋といった駄菓子屋さん。

他の学区の友達二人は、駄菓子屋さんにあんまり行ったことがないというので連れて行った。

行く前、私は意気揚々としていた。

着いたら二人とも喜ぶだろうなと思っていた。その顔を見て、私は、ドヤ顔をするだろうから、それをバレないようにしなきゃな、ムフフフフなんて思ってた。

チャリを走らせて、駄菓子屋に着いた。

駄菓子屋のおばあちゃんはいつも通り腰が曲がっていて、いつも通り小さくちょこんと座っていた。

おばあちゃんに「こんにちは〜」と挨拶をした。いつもと変わらず、柔和な「こんにちは」を返してくれた。

連れてきた友達2人は「ちっこ」とか「せっま」とリアクションしてた。

私は「あ、おもてたリアクションと違う」と戸惑いつつも「それがええんやん〜💦」と返した。

その後も2人はブツクサと言ってた。けど、ひとまず入り口横にある緑色のザルをとり、3人で駄菓子を物色した。

お店の前でヤッターマンをザッと口に流し込んだり、モンゴルヨーグルトをちびっこいスプーンですくったり、チューチュー吸いながら食べるゼリーのをチューチューしてた。

なんだかんだで喜んでるんかな、とか思ってたら、ウダウダ言うてた1人が「ウチの近くの〇〇マートやったら、もっとたくさん駄菓子あるで」と提案してきた。

今で言うところのマウントである。

もう1人も行こうぜ的な感じだった。私は、なんかスゴい嫌な気分だった。けど、話の流れに逆らうのも違うかと思ったので、提案を受け入れた。

3人で〇〇マートはむかった。

そこは、家族経営の小さなコンビニだった。確かに駄菓子のレパートリーは充実しまくっていた。

もう1人の友達もさっきと全然違う目をしていた。

駄菓子屋部門でそいつの学校に負けた気がした。そして、駄菓子屋部門で負けるということは、うちの小学校はオモロないとこみたいに感じた。

せっかく地元の好きな場所を連れていったのに、邪険に扱われたあげく、だしに使われた。

おそらく向こうは、悪気もないし、このエピソード自体忘れ去っていることだろう。

しかし、私ときたら、こんなにもちょっとしたイヤなことをいまだに少しだけ根に持っている。

なんとなく思い出したので書いた次第でありんす。


・こぼれ話

イヤな出来事って、地味に覚えてますよね?なんで覚えているんでしょうね?こんなちょっとしたことをいまだに覚えているということは、覚えるべくして覚えてるのかな?もしかして、この出来事には、意味があるのかな?と思ったり、思わなかったり。

お読みいただきありがとうございますっす!
明日もぜひに!

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