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次元大介に憧れる


先日、ルパン三世、唯一無二の相棒、次元大介役の声優小林清志さんが死去された。89歳。去年、次元大介役を大塚明夫さんに引き継ぐまで、50年間、現役で次元大介を演じ続けた。

最後の出演回は、『ルパン三世 PART6 EPISODE 0 ―時代―』。小林次元の送別会でもあり、彼の生き様を描いたような作品です。ルパンファンの人は感動必至です。各種サブスクで配信してるので、是非。


次元大介のような男に憧れる。


次元大介は、時代とは寝ない。ルパンは、時代が変わっても、うまいことして生きていく男だ。しかし、次元は違う。いつでも変わらない。銃もマグナム一筋、浮気しない。いい仕事した後の美味い酒と美味い飯、仲間がいればそれでいい。生き方がシンプルだ。

これが俺の生き様。どんな時代でも変わらない。周りから不器用と言われようが、俺はこれが好き。ロマンチストの考え方だ。非合理的で、AIには導き出せない人間臭さこそが、次元大介たる所以。

「つまんねぇ時代になっちまったもんだ。」

次元のセリフ


次元のいう"つまらなさ"とは、何か。

警察との、張り合いも無くなった。昔のように、生身の人間同士でドンパチやり合うのではなく、現代は、無人のAIドローン相手に戦う始末。警官が出てきたかと思えば、誰でも簡単に打てるアシスト機能付きのプラスチックみたいな銃を使っている。(エピソード0のシーンより)



話は変わるようだが、例えば、最近の若者は、酒もタバコもギャンブルもしない。車も乗らない。不倫しようもんなら、社会から、総叩きを食らう。新入社員に「好きなAV女優」の話をしただけで、セクハラと言われる始末。


インターネットで、生きやすい世の中を作ったはずが、人目を気にするような生きづらい世の中になっている側面もある。グレーの部分を許容することがなくなり、白か黒かでしか判断できないやつが、あまりにも多い気がする。そうなるとあれやこれやと、時代にあわしながら、お行儀よく生きざるを得ない。


次元大介の生き方を見ていると「もっと、人間臭いやつは、おらんのか。おもろいやつおらんのか」と言ってるようにさえ感じる。

「つまらねぇ時代は、こっちから笑い飛ばしてやるよ。」

次元のセリフ


この言葉は、これからの時代を生きていく僕らにエールを送っているようにも思えた。自分で人生を楽しむ矜持みたいなものを持ってこそ、男なんかもね〜。


・最後に一曲 真夏の果実  / サザンオールスターズ  


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