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この人とは、友達になれそうな気がした。

スタバにて作業をする。
スタバでの作業なんてさ。
自分が1番わかってる。


ただただカッコつけてるだけ。


スタバでの作業する自分に酔っている。
雰囲気に酔いたいだけ。
多分ほとんどのスタバ作業家が同じ心境だ。


全集中ならぬゼロ集中。

ってことにも気づいている。
が、気づいていないフリで作業する。
俯瞰でみたらダサダサだ。

ダサい自分に酔うほどダサいものはない。

けど、今日もどこかで。
懲りずにスタバで作業してる人はいる。

というわけで、本日もゼロ集中につき。
周りが気になりまくり。

横を通りかかった40歳くらいのお姉さん。

とてもとってもゆっくりと。
一歩一歩、そろりそろりと。
AIにギリ歩いてると認識されるくらいの速度。
少しずつ前進しながら、席を探している。


うーむ。


わかる。わかるよ。
ゆっくり慎重に歩を進める気持ちわかるよ。

怖いよね。
怖いよね。

マグカップに入ったホットコーヒーとドーナツとフォークと紙ナプキンをのせたトレイを運びながら、狭い店内で席を探すのって超怖いよね。

こんなおしゃれな店内で、もしもこぼしてしまったどうしよ。

って思うよね。

シャレオツな雰囲気を自分が壊してしまったらどうしよう。スタバの雰囲気に酔っ払ってる人にコーヒーぶちまけたらどうしよう。他人の非日常を邪魔したらどうしよう。

って思うよね。

そうなると自ずと牛歩になるよね。

うんうんわかるよわかる。

お姉さんが私の横を過ぎるのを気配で感じ、横目でしれっと行く末を追いかけ、無事着席した様子をうっすらと見届け、心の中でグッジョブと親指を立てる。

牛歩のお姉さんキッカケで、周りをあからさまにキョロキョロし出す私。いろんな人がいるもんだなぁ。。。


肩肘つきながら、何やら仕事をしてる30代〜40代のママさんは、化粧がケバめ。猛烈な速度でフリック入力している。彼女の正面には、5歳くらいの娘さん。ちょこんと座り、静かに賢くiPadで動画みてる。


ふっくら椅子に座るお兄さんはケータイ2台持ち。右手と左手に一台ずつ持ちながら、同時に作業している。なんかすげえな、お兄さん。けど、側からみてて滑稽。すげえけど、滑稽。


その横では、おしゃれとは程遠いお兄さんが貧乏ゆすりのビートを刻んでる。年齢不詳のお兄さん、こういう人たまにいる。私よりも年上な気もするし、年下な気もする。にしても、相変わらずビートを刻む。あんなに揺れてたら、日常生活大変そう。


ちなみに僕の横には、この空間の中で一際全集中に近い受験生っぽいお姉さん。青チャートを解いては、解説を読み、ノートを書き書き。垢抜けていて高校生感は薄い。しかし、シャーペンがキキララだ。その点が、絶妙に好感度を上げている。



うん。

なんかこう。

いろんな人がいるなぁ。。。。


席に立ち、トイレに向かう。その途中で牛歩のお姉さんを見た。ガッツリとドーナツを頬張っていた。大きく開けた口にドーナツがポコっと挟まっている瞬間だった。

なんとなくでしかないけど。

この人とは、友達になれそうな気がした。


・こぼれ話

毎度思う。
スタバは、ネタの宝庫。


・最後に一曲


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