見出し画像

【オススメ書籍】〇〇とは何か?を突き詰めていく思考方法を学ぶーはじめての哲学的思考ー


こちらの記事の中で、
価値探求型の思考、〇〇の価値とは何か?を考える上で、非常に参考になる考え方・捉え方を紹介していた。


教育とは何か?教育の本質とは何か?恋の本質とは?といったように、
身の回りの物事の本質を問い、同じ問いを共有する人たちと対話し、
自分たちの経験に根ざした意味を掘り起こしながら、「それが確かに物事の本質かもしれない」という互いに納得できる共通理解に到達すること。
それが「本質をとらえる」ということです。
現象学では、このように本質を洞察しようとすることを「本質観取(ほんしつかんしゅ)」と言います。
出典:
https://cultibase.jp/6845/


今回は、引用先を掘ってみるという形で、実際に購入し、読んでみたので感想をまとめました。

■この本を読むと良い人

 ・哲学は日常生活には役に立たないと考えている人
 ・哲学に興味はあるがとっつきにくいと捉えている人
 ・問題解決型の思考、価値探求型の思考にて、〇〇とは何かを深める機会が多い人


■この本で学べること


 ・哲学という学問がどのように問いを深めていくか、その思考方法の特徴
 ・良い問いの置き方とは何か

■印象的だったポイント

①唯一解がない中で、どのようにお互いに尊重しあえる共通理解を得られるか?

相互の主張/信念を主張し合うだけでは、分かり合えることは難しい。
以下のようなステップを踏みながら、対話を行い、納得解を形成する。

①信念や主張の背景にある、これまでの経験、経験に基づく価値観(欲望)まで理解し合う。
②その上で、お互いが共感できる部分を探す
③お互いが大事にすべき部分を持つ、第三のアイデアを探る


例えば、教育の問題。
自由に育てるか、統制をして育てるべきか?という問いでは、その主張が形成された経験、経験に基づく価値観を探る。
両者とも生徒に〇〇に育って欲しいからこうだという部分、どこかでは重なる部分がある。
その重なる部分を保つ形で、お互いが納得できる案に帰着するという流れどちらかが、論破するのではなくお互いが納得することをゴールに置いた対話。対話をする時には無意識に上記のような流れを取っているなーと再認識。

②〇〇とは何かを深めるステップ

こういった抽象的な言葉を構造化し、わかりやすくする時は具体的な経験を共有しあった上で、ラベリングといった形で抽象化していくのは他の思考法でも紹介されており、普遍的なものだと感じた。

①各個人の題材に対する体験を出し合う
②問題意識を出し合う(〇〇と〇〇違いは何?なんで〇〇なの?)
③事例を出し合う(問題意識に応える形で事例を出し合う)
④事例に対し、タイトルをつける
⑤すべての事例の共通性を考える


この記事が参加している募集

少しでもキャリアの参考になった、転職活動に参考になりましたら、ポチっといただくと励みになります。