【雑感】人・組織を動かすために必要な2つの側面
"人・組織を円滑に動かす"人は、人・組織の2つの側面を的確に捉えている、気がする。
それは、目的達成(結果)と行動維持(プロセス)の2点である。
日常業務で感じていた点を少しまとめてみる。
▽組織に対しての捉え方
例えば、組織という切り口では、以下をバランスよく捉えているかということだと思う。
①利益や売上というパフォーマンスを出す機能としての組織
②人とのつながりを大事にする共同体としての組織
①の重視だけでは、人や組織は傷み、短期的には結果が出る組織だとしてもいずれ縮小していく。
一方、②だけでは、結果にこだわりきれない、耳の痛いことは言い合えない組織になってしまう。
二元論ではなく、両方を統合して持っていることが大事。
これは、組織種別としてよく紹介されるゲマインシャフトとゲゼルシャフトにつながる。
ゲマインシャフト:地縁や血縁、友情で深く結びついた自然発生的なゲマインシャフト
ゲゼルシャフト:利益や機能を第一に追求する
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%90%8C%E4%BD%93
▽人に対しての捉え方
組織と同様に人へのマネジメントでも理論や切り口は違えど、
同じようなことを言っていたりするなーと感じる。
それは、マネジメント理論の書籍にてよく引用されるPM理論である。
PM理論とは、
リーダーシップは「P機能(Performance function:目標達成機能)」と
「M機能(Maintenance function:集団維持機能)」の2つの能力要素で構成されているという理論。三隅二不二氏が提唱した理論。
※以前にPM理論について、まとめた記事もぜひ。
人に対しても、組織と同様のことをいえるのではないだろうか。
少々乱暴な解釈だが、成果も大事だが、機能や役割ではない形で人への配慮や関わり必要ということを言っているのではないだろうか。
▽まとめ
人・組織の話になると、だれもが経験がある領域のため、自分たちの経験ベースでの議論が主になりがち。
成果だけを求められた経験があれば、ドライすぎてついていけない。成果を強く求めるのはだめだという議論や
組織内のつながり強固でうまく成果がでた経験があれば、組織のコンディションが第一だという議論など。
どちらか一方の2者択一や自分の好み、ケーパによる選択ではなく、
戦略の実行機能をもつ組織として、
事業戦略に応じながら、そのバランスを見立てながら組織運営することが求められるのかもしれない。
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