【雑感】スタンスを育成するとは ー人材開発で最も育成しづらい”スタンス”ー
新卒のオンボーディング業務や自分自身の変化を通じて、スタンスの育成についてまとめてみたい。
■人材開発におけるスタンスの位置付け
人材開発でよく言われている成果創出モデルでは、
スキルや知識の育成と比較し、スタンスは育成しづらい領域と言われている。
出典:https://www.recruit-ms.co.jp/service/service_detail/org_key/C011/
例えば、新卒から営業部署に配属後、法人営業スキルや業界知識は一定習得しやすいが、業務そのものへの態度、捉え方は変化しづらい。
自身の能力開発、メンバーの能力開発を捉えていく上で、
短期でスキルや知識を鍛えることに加え、長期でスタンスを育むことが大事
■スタンスの違いは、何から生じるのか?
様々な要因はあるかと思うが、
主要因の1つに業務の捉え方、意味づけの仕方があるのではないだろうか。
例えば、同じ営業業務を任せていても、以下のようなメンバーごとの違いが出てくる。
・Aさん:自身の提案次第で、目の前に顧客に大きく感謝される仕事として
捉え、イキイキと働いているメンバー
・Bさん:こんな仕事になんの意味があるのか?と捉え、
やりがいを見出せず不満そうに働くメンバー
同じ仕事をしていても、どのような捉えかで業務を意味付けるかによって、
仕事への向き合い方やコミットメントは大きく変わってしまう。
■スタンスの育成には何が必要か?
唯一の答えがある領域ではないと思うが、
スタンス育成には、スタンスを醸成する業務の捉え方、意味づけの仕方のバリエーションを増やすことが必要なのでは?と考えている。
例えば、
⑴自分にとっての意味に加えて、視点を変えて考えてみる。
自分にとっての意味という視点だけでなく、顧客の視点や事業の視点で考えてみる。
⑵業務そのものではなく、業務を通じてどのようなスキルや知識が身につくかを抽象化して表現する
例えば、IT業界 通信営業であれば、新規開拓営業スキル、見込み顧客から受注までのプロセス管理スキル、NW基礎知識が身につく。
⑶自身で問いを立てる。
例えば、受注できない顧客と受注できない顧客の違いは何か?
新たな顧客セグメントを作ることはできないか?などを考えてみる。
自立的に上記を行えるようになっていくことで、どの環境でも自身に意味づけ、自立して高いパフォーマンスで業務遂行していけるスタンス醸成ができるのかもしれない。
自分だけでは深めていけない場合がほとんどのため、
上司や顧客からのFB、同僚との違いなど内省を深め、感じ深めていくことで、上記のバリエーションが増えていくのかもしれない。
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