【オススメ書籍】エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング
エンジニアリングの視点から、組織論について語っている書籍。
エンジニアリングとは、不確実性を削減することとしておき、
いかに組織として不確実性を削減できるのかについて語っている書籍。
エンジニア組織を念頭に書いてあるが、エンジニア組織以外においても、
思考種別の話や不確実なものに対し、組織で対応して行くことにおいて学びが大きい書籍。
◼️この本を読むと良い人
◼️この本で学べること
・不確実なものに対する組織としての向き合い方
・各思考のベースとなっている源流や特性
▪️メモ
①経験主義的プロセス
理想主義との対比で語られる経験主義的プロセス。
実際の経験と既知に基づく判断により知識が獲得できるというもの。反復的漸進的な手法を用いて、予測可能性、リスクの最適化を行う。
具体的にいうと、理性によって実際に開発する前に設計できるというのが理想主義であり、実際に小さく開発を行った上で、見積もりや設計、リスクを組み立て直すというのが経験主義的なもの。
システムエンジニアリングに限らず、結果が不確実なPJやテーマの推進においては転用できるスタンス・思考フレームのように思う。
やってみないと見えきらない部分があるのであるとおいた上で、小さく試し、大きくして行く方が結果として得たいものを得られるのでは
?という思考の引き出しを持っておきたい。
②プロとアマチュアの違い
自戒を超えて、心当たりがある記載。
定型業務ではなく、非定型の業務を推進する際に如実に差が出るように思う。生産性の高い方は、前提・目的・ゴールといった大枠部分を関係者と認識を揃え(不確実であるもの)を潰している印象。
③認知フレームとリフレーミング
関わるの人の大原則:その人が抱える課題解決をするのではなく、自立的に課題解決ができるように導くこと。
○前提の確認と取り外し
・前提を問うような質問をしながら、リフレーミングを促す
・そもそも、これが問題となっているのはなんでしたたっけ。
・〇〇がないと何が困るんでしたっけ?
・どうやったら解決されたと言えそうか?
・良い解決策の条件は何か?
・一番重要なものはなんですか?
○ 情報の非対称性
・上司と部下、同僚同士において、お互い感じていることや見ている事実が異なることの非対称性がある。
・なぜ、わかってくれないのか。〇〇なのに、こんな関わり方をするなんて〇〇だというコンフリクトが起きてしまう。
・あなたが、感じていることは上司には伝えたか?あなたの状況は、同僚はわかっていますか?という問いを投げる
○課題の分離
いつの間にか、雪だるま式に大きな問題だと捉えて、頭を抱えてしまうこともある。その際に 思考を絞って行くような問いを持つ。
・あなたにとって、具体的に何が問題なのか
・あなたがコントロールできるものは何か?
・どうなれば問題は解消されたと言えるのか?
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