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電子書籍は無くなる、本はいつまでも残るってホント?

●本当に紙の本は一生残るのか?


よく、紙の本派の人は「電子書籍はいつ配信中止になるからわからないので永遠に読める紙で買う」と言いますが、本当にそうなんでしょうか?

私も、以前は本は永遠……だと私も思っていたのですが、実際のところ、かなりしっかりと管理していてもしっかりとしたカバーの小説はともかく、コミックスはダメになることが多いなと感じました。

今20代の方はあまりピンとこないかもしれませんが私は今、アラフォーなので小学生の頃に買った本が30年ほどたっていたりします。
すると、コミックスのような荒い紙の本は暗所に補完していたとしてもシミだらけ、古本の変ないやなにおいがして読めたもんじゃなくなりました。

久しぶりに実家に帰省し、綺麗に暗所保管し、清潔に保っていたはずなのに
本自体が臭くて、カバーがベトベトに劣化してしまっていました……

そこまで痛んだ本でもそのまま捨てるのは忍びなく、もう2度と読み直さない、1000冊以上の本をすべてブックオフに持ち込んでいます。

一部は実家に住んでいる妹が、もう集めなくなったからと今アニメ放映中の人気ジャンプ漫画の新刊も持ちこんだのですが……それでもそれだけ大量の何十万円分の本を持って行って、4000円程度にしかなりませんでしたね。

自分としても今まで、ネットや電子書籍はいつデータが消えるかもしれないし…大事なものは紙でとっておこう。なんて思っていました。けれども実際のとこ、紙すら永遠ではないのだなと、物質でしかないからこそ、痛めば需要もなくなり、欲しい人もいなくなるのだと思わされました。

この、コンテンツにあふれ無料でアプリやSNSで漫画、小説が毎日何千作品と更新される世の中で、わざわざ30年前に出た汚い漫画欲しい人ってそりゃあいませんよね…と。

大手の出版社から出ている本はあえてすべて処分しています。特にアニメ化しているようなジャンプの作品はいつでも全巻セットで読み直すことができますし、アプリや各配信サイトで購入することができます。

よほどマイナーな打ち切り作品以外は電子で持つということもありなのかなと感じました。

ただ、気を付けたいのはあまり刷られていないような本、小規模な出版社、
電子化できないほど古い本などは無理に手放さなくてもいいと思います。
私も、これだけは…というものはそのまま残しています。

個人的には巻数の多く、人気な作品から優先して手放すことをお勧めします。

私はハンターハンターが好きだったのですがあまりにも読み過ぎて背表紙のノリがはがれてしまいました。好きだからこそ、電子に向かない…なんてこともあるのだなと驚愕です。

電車の中でいつでも読み返せますし、ジャンプのような人気作品は万一配信停止になってもいくらでも中古市場にあふれていますので買い直すことができます。

個人的にはたくさん作品を買って漫画家さんにお金を落としたいです。最近は出版社も電子と紙で発行部数に優劣をつけず、収益で人気を見るようになっているようですから、別に絶対紙じゃないと貢献できない…!と言うわけでもないかと思います。

はちゃめちゃにお金を落としたいならいろんな電子書籍サイトで同じ漫画本を買う…という貢献の仕方もある?かもしれません。

モノとして増やしたくはないけど、ちょっと買ってみたいな~みたいな購入のハードルも下がると、いろんな漫画家さんにお金が落ちて、オタク業界も出版業界もさらに活発化するかもしれませんしね。

配信サイトが止まったらどうするの!と心配な方は超大手のサイトで購入するのをお勧めします。万一ですがあと30年後にアマゾンという大企業が倒産してもおそらくその時にまた収益がすごい大企業がアマゾンという事業毎購入するでしょうから、継続利用は可能なんじゃないかなとは思います。

もし、全世界のすべてのサーバーが全部ぶっ壊れて、配信が停止…なんて状況になっているとしたら、全世界的な大災害か戦争で人類滅亡状況だと思うのであなたも死んでいるか、紙の本も燃えて塵になっているでしょう。

なので、コレクションをするほどじゃないな。巻数が多すぎるしいつでも買い直せるな。というような本は手放してもよいかなとは思います。

私のおすすめする手放しやすい本は以下です。個人的に手放しやすかった順番から書いていきますので、よかったら本の断捨離の参考にしてください。

●手放しやすい本8選

①古くなった技術書、ハウツー本
②途中で買わなくなったり、紙で持たなくてもいいやの四大少年の漫画作品
③昔の頃に買いすぎて、もう今の好みと合わなくなった作品
④もう2回目は読まないであろう作品
⑤まあ好きだが巻数が増えすぎて邪魔、そこそこ人気だから電子書籍で買いなおせる作品
⑥今現行で買い集めているが、巻数が少ないので、いまから電子書籍に買いなおしていいやという作品
⑦持っていても結局さほど読まない作品
⑧その本自体に悪い思い出がしみついてしまったもの

逆に以下の本は無理して手放さなくても良いと感じました。

●手放さなくていい本5選


①その本自体がよい思い出のもの
②ずーっと好きで、紙で何度も読み直しているものかつ、紙であることに意味があるもの
③電子書籍で出ないもの
④マイナー作品で一度手放すとなかなか買いなおしができないもの
⑤現在ハマっていて、本自体がグッズ的なポジションのもの

以下詳細に解説していきます。

●手放しやすい本の詳細


①もう使わない古くなった技術書、ハウツー本


これは当然、なんら思い入れもない上に情報も古く、最新の情報の本が即日購入が可能だからです。また、すでに頭の中にインプットされていて実行できているようなものも多いためわざわざ古い技術の本を読み返す時間で、新しい挑戦の技術本を買った方がよいからです。

②途中で買わなくなったり、紙で持たなくてもいいやの四大少年の漫画作品

アニメを見て、その時は面白い!とノリで買ったものの、思い出も思い入れもなく、なんとなく続きを買わなくなったし、今後も買うことはないだろうなあ…といったジャンプ、サンデー、といった中古や電子書籍で買いなおしが多いに可能な本たちのことです。

アニメと原作の差を見比べてワクワクするほどの熱量もないような作品は手放しても結局見直さないなと感じました。

③昔の頃に買いすぎて、もう今の好みと合わなくなった作品

思い出がある、今も好き。な作品はここにはカウントしません。
高校生の時に一時期ハマっていた中二病的な世界観の作品や、今見ると恥ずかしくなってしまうような恋愛モノ。
子供向けすぎるコロコロやちゃおといった期間限定の子供時期に読む本。
学生向けの小説なんかが主になります。

他には、当時からしてそこまでがっつりハマってなかったかも……
なんてことが冷静に見直すとそれが余計にわかるなといった作品。

アナタが昔は好んで購入していたにも関わらず、今はそこまで楽しいと思えない。ということは何にも悪いことではないのです。アナタがその漫画の作者が想定した年齢層から離れ、成長したということです。

本というものは、顧客の対象年齢に合わせて制作をしています。
では、その本を手放して今の対象年齢の子に譲るということの何が問題でしょうか。

もちろん、改めて書きますが思い出の本、また入手困難な本、何度も読み返す本は対象年齢が過ぎても売らなくていいです。でも、そうでないのなら手放してもアナタはその本を後悔することはないでしょう。

④もう2回目は読まないであろう作品


思い入れもなく、読み返すほどの情熱もない本なら手放したのち、1カ月もしたらアナタはその本を持っていたことすら忘れるでしょう。

私だとここに当てはまるのは、なんとなくタイトル買いした小説で続刊は出てないなとかが当てはまります。

まあ、読みたくなったらまた次は電子書籍で買えばいいや…となっても大抵買わない。
かといって、もったいないし…と家に置いていても読まない。
あと5年後とかに部屋の模様替えをしたときにいい加減に売りにいくか…となり、ブックオフに持っていくも1冊10円で。ああ、まだアニメ化してすぐの頃に手放していたら10倍の値段だったし、他のファンがこの本きっかけで増えたかもしれないのにな……なんてポジションの本。

⑤好きだが巻数が増えすぎて邪魔、そこそこ人気だから電子書籍で買いなおせる作品


②のそこまでもう好きでもない四大少年誌のものでもない。もちろん好きだし何度も読み直す…だが、巻数が増えすぎてるし、人気作家だから買いなおせるし…と言ったものはむしろ電子書籍で電車で読み返したいから電子書籍で買いなおしちゃう。といったのも手です。ちなみに私は刃牙やケンガンアシュラがめちゃくちゃ好きですし、何度も読み返すんですが巻数が多いので、電子書籍で買ってます。

一部は紙でも買ったものを電子で買いなおしをしているので、紙しか持っていないファンよりむしろコアファン?お金を落としている作者に貢献している熱心ファンかもしれないです。

紙という物質で情報を所有する方が偉いファンってホントですかね?
電子書籍で頻繁に作品を読み返すファンも偉いですよね。

電子書籍で買って毎日読んで、セリフがそらで言えるファンと、なんとなく週間で買って、2回目読み直さないが持っていて、埃かぶった本をぐちゃぐちゃの部屋の放置しているファン……どっちがコアファンですかね?

結局作品は情報です。情報自体や向き合う姿勢が大事なんじゃないでしょうか。もしアナタがコアファンだ!と周りに思われたいだけなら、それこそ
電子書籍でどこでも毎日何回も読んでます!って人のほうが回りからスゲーって言われると思いますね。

紙で持つことと電子で持つことに優劣をつけるような考え方はやめましょう。

⑥今現行で買い集めているが、巻数が少ないので、いまから電子書籍に買いなおしていいやという作品


そんなにハマってるわけじゃないけど、なんとなーく現行で追っている作品はいまのうちに電子書籍に切り替えるというのもありかなと。

人間、サンクコストが働いて長い間持っていれば持っているほど愛着がわきますが最近買っているような本でしかも熱心なファンをしている作品でないならば電子書籍に移行しやすいです。

⑦持っていても結局さほど読まない作品


これも、いっそ処分するか電子書籍に移行しても私は全然問題がなかったです。私は漫画や勉強の本は何度も読み返すんですが、同じ小説を2回読みことがないタイプなので、小説については電子書籍に移行しました。実は電子のほうが文字サイズが変えられるので目が疲れなかったりも。

⑧その本自体に悪い思い出がしみついてしまったもの


これは人によると思うのですが、私個人の話をすると、原作者やその作品のファンが苦手になるとどうしても作品に入り込めなくて、作品が楽しめなくなる傾向が強いです。

某漫画が好きだったのですが、作者が苦手になり持っていた本を全部売ってしまったことがあります。笑えなくなった、感動できない、嫌な思い出がちらつく作品や本は処分してしまったほうがおすすめです。

●無理して手放さなくていい本


①その本自体がよい思い出のもの


私は人生で初めて自分のお小遣いでかったマンガ本をいまだに捨てずに持ってます。
もう表紙はびりびりで、黄ばみもすごいです。しかし絶対にこれからも捨てる予定はないです。他には友達の作った同人誌や私の作った同人誌など。

このモノ自体が思い出になっているようなものは無理に手放す必要はないです。むしろ、絶対に捨てちゃダメですね。
これらを捨てるときはアナタが老人施設に行くタイミングで何も持っていくことができない…大病をして二度と言えに帰れない。
とかそのレベルのタイミング以外なら持っていてもいいと思います。

私は断捨離推進派ですが全部が全部捨てるのはむしろ反対派です。
といっても、これも思い出!あれも思い出!なんて言い訳に使うのはアウトです。
あくまでも手放しの基準を満たしておらず、これが心の一番の思い出!
自分の本棚のこの棚の部分…30冊までは残す!などルールを決めておくことをお勧めします。

②ずっと好きで、紙で何度も読み直しているものかつ紙に意味があるもの。

紙で読み返しており、紙であることに意味がある。といったものは手放す必要はないです。特に画集や写真集、旅行の本なんかはあえて紙派という方もいると思います。
私も好きな画集は手放していませんし、海外旅行に行ったときに使ったガイドブックは手放してません。
そして、それらは年に1,2回は見直してます。

見やすい、電気がなくても見れるという紙という物質自体に意味がある。
そんな本を無理に電子化はしなくていいです。
何事もバランス、というやつです。

③電子書籍がでないものかつ、読み直す確率の高いもの


同人誌など、どうしても電子書籍にならないものかつ、読みかえす頻度が多いものは処分はむりにしなくても良いと思います。

同人誌を電子化して手放す方法については別記事で説明しているので
さほど好きでもないが、まあ読み返すかもな?といった程度の同人誌であれば電子化をすすめます。

同人誌というのは男性向け、女性向けどちらにせよあとあと老人になった際に回りに見つかると恥ずかしいものです。気力があるうちに整理しておくことはアナタの名誉を守ることでもありますので、数の整理をしつつ、これはとっておく!というものは残しておきましょう。

評論系の同人誌なども電子化しづらいものかと思うので、無理に処分はせず、あまり読み返さないものや興味がうつったものだけ写真にとって自分用に楽しむ。などで数を減らしていきましょう。

もしくは、同人誌は残す代わりに絶対あとから手に入るし電子化しやすいし…と商業漫画は手放す。といった思い切った手をとるのもありかもしれませんね。

④マイナー作品で一度手放すとなかなか買いなおしができないもの


これは上記の同人誌の内容とかぶるので短めにしますが、やはり買いなおしづらい本は手放しにくいかと思います。手放してもいい条件に当てはまらない、当てはまってもやっぱり踏ん切りがつかない…レア本だし…
といったものは、いったん保留でOKです。
本は保留するかわりに、いらない洋服や使ってないグッズは処分。
といった感じで部屋全体でバランスをとっていきましょう!

⑤現在ハマっていて、本自体がグッズ的なポジションのもの


東京リベンジャーズが大好き!とくに先生の描いたイラストタッチが好きで
あの表紙を棚に並べて飾ってるの!見てるとにこにこしちゃう。

俺はゆゆ式の表紙が大好きだ!背表紙を見ているだけでもハッピー!

なんて人は無理して手放さなくてもOKです。
その代わり、今はテンションが上がらなくなった作品や漫画以外の洋服、古い教科書、どうでもいい雑貨を捨てましょう。

断捨離というものは好き!を残す作業なので。
好きなものをすてない!その代わりにもったいないから…となんとなく残していた微妙に使いずらい靴下を捨てる。足が痛くなる靴を捨てる…というようなルールを作って対応していくのがおすすめです。


●結論

本だなを無限に増やすのではなく、ある程度冊数や持つ条件のルールを決めた方がよいです。
地震や大雨などの災害が多いこの時代…お気に入りのものはさっと持ち運べるよう、把握できる程度に保管と管理できるようにしておくことも大事だと思います。
紙の本を本当に大事にしたい。残したいなら、火事や地震が起きても持ち出すもの、
持っていける数にすることが結果的にアナタの本当に好きを守り、安心することになると思います。

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