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【ゆるっとイスラム物語】仏像をぶっ壊したイブラーヒム

メルハバ!よよあてしです^ ^

私はトルコ人夫との交際を機にイスラム教に改宗しました。今は夫や義母に色々教わりながら、イスラム教についての理解を深めています。

イスラム教にも日本昔話のように、昔から言い伝えられている、嘘のような本当の物語がたくさんあります。

しかしネット上には少々難しい言葉で表されているものが多い気がします。

実はこのイスラム物語、噛み砕いて聞くと結構面白いもんです(笑)夫は私にイスラムの興味深さを説明するのが本当に上手いと思います。

ということで、本記事ではつい昨日夫から聞いたとあるイスラム物語がとても面白かったので、ご紹介いたします。

(注意)物語の内容はかなりゆるっと書いていますので、より正しく教えを広めたいというイスラム100%の方は読まないことをおすすめします。

イブラーヒムって誰?

イスラム教の神様はアッラーです。

そして唯一神と言って他の神様は存在しません。

そのアッラーやアッラーにお仕えする天使たちから、神の啓示を受けた人のことを預言者と言います。

イスラム教の預言者といえばムハンマドなのですが、実は他にも預言者は4人いて合計5人。その5人の預言者の内1人がイブラーヒムです。

偶像崇拝しないでね byアッラー

イスラム教では偶像崇拝と言って、仏像などを作って神さまを形作ることや、それを拝んだりすることはNGです。

イブラーヒムはすでにアッラーから「偶像崇拝だめよ」とお告げを受けていたのですが、当時まだイスラム教を信じる人は少なく、村人達も仏像を神として拝んでいたそうです。

とある祭りの日

ある日イブラーヒムの村でお祭りが開催され、人々はみんなそれに参加。村の家々はからっぽ。

ここでイブラーヒムは動きます。

なんと、イブラーヒムは村の人たちが祀っていた仏像を全て破壊したのです!

偶像崇拝だめってアッラーは言ってるんだー!
ガッシャーーーーン!です。

あ、ただ一つ1番大きい仏像は残して。

村の人々激怒

祭から戻ってきた人々は壊された仏像を見て大激怒!(まあそれはそう)

村人「何てことしてくれたんだイブラーヒム!」

イブラーヒム「この1番大きい仏像がやったんですよ!信じないなら、その仏像に聞いてみてください!」

村人「仏像が話せるわけないだろ!」

イブラーヒム「話すこともできないものを、神として信じていたのですか!?」

村人「・・・。お前なんか火あぶりだ!!」

火あぶりの刑イブラーヒム

さて村の人々は自分たちの仏像を壊したイブラーヒムを罰として火あぶりにすることにします。

自分が焼かれる状況になっても、イブラーヒムは全く動揺しません。するとイブラーヒムの元へアッラーのお使いである大天使がやってきました。

大天使はこう言います。

「あなたを助けることができます!なんでも願いを言ってください!」

イブラーヒムは答えます。

「私にはアッラーがついていますから大丈夫です」

えーーーーーーーーーー!?
焼かれてしまうのかイブラーヒム!?

イブラーヒム火の中へ

イブラーヒムはついに火の中へ投げ込まれました。

すると不思議なことに、彼にとって火は全く熱くなく、体を焼かなかったのです。

燃え尽きた火の中からイブラーヒム生還。

村人驚愕。

アッラーが彼を助けたのです。この出来事により、イブラーヒムが行った仏像壊しが罪ではなかったことが分かります。

いかがでしたか?

このような嘘のような本当の物語がイスラム教には色々あって、とても興味深いなと私は思います。

特にこの物語でイブラーヒムが仏像を壊され激怒する村人に「話すこともできないものを神と思っていたのか?」と言うところが、なんか一休さんのとんちみたいで好きです(笑)

一応この記事を書くに当たって、夫から聞いた話の他こちらの記事も参考にさせていただきました。

イスラム教初心者の解釈なので、不適切な脚色や間違っているところもあると思います。

誤解しないでください!

私としてはみなさんがイスラム教に触れやすいよう、かなり噛み砕いてフラットに書いています。

決してイスラム教をバカにしているわけではありません。私は1日5回の礼拝もしていますし、アッラーの存在や運命を信じています。

でもね、イスラム教を一から教えてくださいって言われた時に、いきなり濃度100%のイスラム教は暑苦しいと思うんです(笑)

まずは「なるほど」とか「そんなストーリーあるんだ」みたいに簡単に理解してもらえたら充分かなーと思うんです。

ということで、また夫から物語が聞けたらシェアしようと思います😉

(ライラン29日目)


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