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Tribe Of Gypsies (Tribe Of Gypsies) #私を構成する42枚 より

#私を構成する42枚
より8枚目の紹介はTribe Of Gypsiesの1stアルバム『Tribe Of Gypsies』(1996年)です。

これは42枚の中で一番知名度が低いアーティストではないでしょうか。
残念なことにSpotifyにはありません…

1stの翌年に発売したミニアルバム『Nothing Lasts Forever』(1997年)が、私にとって初のTribe Of Gypsies体験でした。
もちろんこのミニアルバムも素晴らしかったので1st購入へ繋がりました。

彼らのサウンドは一言でいえばラテン系ハードロックです。
そのため当時はカルロス・サンタナと比較されていました。
ラテン・パーカッションとそれこそサンタナ張りの泣きのギターが琴線に触れる、そんな哀愁漂うエモーショナルな楽曲がたくさんあります。

このバンドのリーダーはロイ・Zというヒスパニック系のギタリストで、既にIron Maidenを脱退したブルース・ディッキンソンのソロアルバムでタッグを組み、非凡なソングライティングを披露し、プロデューサーとして活動していました。
後にはこれまたJudas Priestを脱退してから中々再浮上できないロブ・ハルフォードを『Resurrection』(2000年)という作品をプロデュースし、見事Judas Priest復帰の足掛かりを作りました。

要するに、ロイ・Zはヘヴィ・メタルがなんであるかを熟知しており、そこに自身のルーツであるラテンの血をふんだんに注ぎ込み、発表したのがこの『Tribe Of Gypsies』です。

このインストナンバー『Mero Mero Mambo』はそんな彼のセンスを凝縮させていると思います。

歌モノではこれ、『Guajira』が大好きです。

アルバム後半の山はこの大曲『Thinking Of You』辺りでしょうか。

からの素晴らしいバラード『Crazy Love』

というように、日本人は大好きサウンドなはずで、実際日本では当時かなり評価が高かったと思います。
あの伊藤政則氏もべた褒めしていましたしね…

2nd『Revolucion 13』、3rd『Standing On The Shoulders Of Giants』までは購入しました。
しかしこの1stのボーカル、ディーン・オルテガから変わっています。
2代目グレゴリー・アナーラもすごくいいんですが、オルテガのような派手さはなく地味です。
2ndは楽曲も重たいものが多く、長尺もあってプログレ寄りで自分は大好きなんですが、せっかく上げた知名度を加速させる作品とはなりませんでした。

そして先に紹介した、ミニアルバム『Nothing Lasts Forever』の最後のトラックには、ピーター・グリーン時代のFleetwood Macの名曲『Oh Well』のカバーが収録されています。
そう、Fleetwood Mac自体を知ったのはこのアルバムだったのです。
ブルース時代のFleetwood Macも聴いてみましたが、まったく好きになれませんでした笑
しかし、一番売れたという『噂』を購入してびっくりした訳です。全然違うバンドやんけ! っと。
そもそもFleetwood Macってドラムとベースの名前ですからね。この二人は作曲もしないし。
でもこのリズム体、やはり凄いと思います。
これはFleetwood Macの時に語りましょう!

音楽の繋がりって面白いですね!

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