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#8 脂を交換、すっきり牛丼


朝に食べたいミニ牛丼

夜中に起きて急に牛丼が食べたくなった。近所に牛丼屋さんがないのですき家の冷凍牛丼を常備してあるんだけど、先日買ってきたオーストラリア産の牛コマが冷蔵庫にあるので牛丼を作ってみることにした。

ぼくは牛肉はもっぱらアメリカ産派で、よく言われるのがアメリカは穀物を飼料として与え、オーストラリアでは牧草を食べて育つそう。例外もあると思うけど、食べ比べてみると臭いにかなり違いがある。

スーパーで並んでいるの牛コマのほとんどがオーストラリア産で、ごくたまにアメリカ産が売っていることがある。アメリカ産の方は赤身のコマが多く焼いて食べるのに向いているけど、よく探すと牛丼用のバラ肉っぽいものが売られていることがありこれを見つけられたら大当たり。これは当然すき焼きに。

オーストラリア産の牛コマで牛丼づくりに挑む

まあぼくもそれほど若くないわけで。オーストラリア産の牛コマで牛丼はさんざん作ってきたけど少し乳臭いので煮ても焼いてもちょっとクセがある。臭いの元はおそらくだけど脂。なのでオーストラリア産を煮る場合は湯通しして脂を落とすことに。これで臭みはほとんど気にならなくなる。

ただしみなさんご存じ、肉のうまみとは脂なので湯通しで落としてしまうとコクがなく物足りない味になる。臭みとのトレードオフなので、おいしさをキープしつつ臭みをとるには一度焼いてから煮るという手法もあるみたい。ぼくは基本肉が苦手なので焼肉用やステーキ用は高くてもなるべく国産のものを買うようにしている。

脂を失ってすっかり老けてしまった牛丼の具。全然テカテカしてない

脂を交換してコクを取り戻せ!

脂を失うことでコクを失い、すっかり老け込んでしまった牛丼の具さん。煮汁の表面にはテラテラ・テカテカした脂はほとんど見当たらない。それを補うために出汁を加えたりするのはご法度。牛丼とは牛肉から出るダシを楽しむ料理だからね。

失ってしまった脂を取り戻すには脂を加えればいい。ということで精肉コーナーでもらえる牛脂を様子を見ながら加えることに。料理をしない人は気にすることがないと思うけど、牛脂の包装を裏返すと「国産」って書いてある。

オージービーフは高級ではない一般的な国産牛肉と肉質はあまり変わらないのでそこに国産牛の脂を足してあげる。脂は煮るとつゆに溶け出すので結果的に「ほぼ国産」の牛コマに昇格する。

堂々と国産と書いてある牛脂もあるけど、裏を返すと原材料に国産って表記がある

実食!

その前に簡単なレシピ。お湯が沸いたら火を止め牛肉を湯の中で洗い取り出す。肉を鍋に戻し肉が浸るくらいの水を加え、みりん1:酒1:しょうゆ2、味を見ながらこんぶ顆粒だしを加えて調整。沸騰してきたらたまねぎの櫛切りを加える。汁が煮詰まったら完成。ぼくはごはん130gで盛り付け。

モーニングミニ牛丼のお供にはインスタントの味噌汁が好ましい

うんうんおいしい。あの独特なオーストラリア肉の臭みはすっきり取れていて、国産の牛脂を加えたことでコクが出ている。さすがにお店で食べる牛丼はもちろん、洗わずに煮た牛肉にはかなわないものの確実に牛丼の味。これが家でしかも朝に食べられるのはうれしい。

牛コマ牛丼のコツとしてなるべく脂身の多いバラ肉を狙うこと。近所のスーパーはバラをコマとしてパックして売ってるんだけど、もしかしたら店におよっては赤身しかないかもしれない。そしたら安いバラを買ってきてね。

それと玉ねぎは櫛切りに切った原型を留めるくらいで煮ること。具体的には牛を入れて煮汁が沸騰してきたタイミングで投入。旨味を出すために煮込むレシピを見かけるけど、甘みはもちろん柔らかいごはんとお肉にシャキっとした食感を加えるのが役割のひとつ。

あーおいしかった。トイレから戻ってきたら、部屋が牛丼屋さんの匂いだ笑

今日のひとこと

noteってはじめての投稿で「はじめまして」を書く謎の文化があり、ご祝儀のスキをたくさんもらっているのをよく見かける。けど悲しいかな、あいさつをしちゃうとその時点が注目を集めるピークであることを本人はまだ気づいていない。そして誰も見てくれないからって書くのをやめちゃう人が多い。いやいや、書くのが目的ではじめたって言ってたじゃん。ぼくは書くよ。ビューが回っている限り。

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