どうしても働けないから、いらないものを売って生きたい

私はどうしてもうまく働けなくて、ずっとずっと困ってきた。
働かないことには生きていけないのに私はそれがとても苦手なのだ。
みんな働いていてうらやましい。
普通に働けるなら働きたい。

特に身体が悪いわけでもない。
確かに頭は悪いし、心も弱い。

そんな人いっぱいいるけど多くの人はちゃんと働いていると思う。
でも私は働けないのどうしても。
だからうまく働けないのは怠けていると言われれば反論のしようがない。

SNSではこれ見よがしに仕事楽しいっていう話ばっかしてる人もいる。
そんなはずない。
そんな人ばかりでもないのは知ってる。

みんな嫌だけど働いてるんだろ？
嫌だけど生活のため、家族のために働いてるんだろ？
それも知ってるんだけど、嫌だけどそれでも働ける人たちがうらやましい。

仕事内容が嫌なわけじゃないの。
仕事の何が嫌って、同じ場所に同じ人たちとずっといないといけなかったり、ラジオや音楽すら自由に聞けなかったりするところだ。

そんなこと当たり前じゃないかと誰もが思うだろう。
でもこれは私には本当につらいことだ。
地獄のようだ。
自分の行動を制限されるのがたまらない。
もちろん私だって我慢して我慢できるように頑張ってきた過去がある。
でもやっぱりいつもどうやっても我慢できなかった。

それでも働かないとお金が入ってこない。

幸い結婚していて夫が大黒柱として働いていてくれる。
これまでの私をずっと見守ってきてくれた夫は、「無理して働かなくてもいいよ」と言ってくれる。
すごくありがたい。
でも働かないといけない。
夫だけに任せているのが申し訳ない。
それに生きている限り、どんどんどんどん支払いが発生する。
私も働かないといけない。

だから苦肉の策で、今はフリーランスで在宅でできる仕事をしている。
もちろんぜんぜん稼げてないけど。
でも私が働くにはこの方法しかないような気がする。

これまで本当に色んな仕事にチャレンジして全部無理だったのに、この形だと私でも働けた。

フリーランスの在宅の仕事は自宅で好きな時間に仕事ができる。
どこかに働きに出ていた時よりもずっとよく働けた。
やっと私でも働けると思った。

でも、フリーランスの仕事は全然安定しない。
突然あちらの都合で打ち切られる。
そうするとまた仕事探しだ。

仕事を探して探して、やっとありついた仕事をして、またある日突然打ち切られてというのをずっと繰り返していくことになる。

特に能力が高いわけでもないので、ずっとこうやって働き続けるのも無理な気がする。

私は畑がとても好きだ。
ほぼ毎日畑に行っている。
無農薬無肥料不耕起で実験をするように栽培をしている。
これがとても楽しい。
畑にならずっといられる。

もし私が誰かに雇われて畑をすることになっていたら絶対続かなかったと思う。
でも、自分でやっているから続けようと思わなくても続いている。

私はもう正直、畑だけをしていたい。
畑をもっと広げて、一日中畑のことや野菜のこと、野菜を使った料理のことを考えていたい。

で、野菜がたくさん収穫できるようになったら、家で食べきれないものを売ってみたい。

売るための野菜は作れないけど、余った野菜を売りたい。
これが夢。