【万年筆】無印良品・アルミ丸軸万年筆
2019年多分夏頃のこと。
僕は無印良品で一本の万年筆に出会いました。
それがこちら。
無印良品・アルミ丸軸万年筆、税込み1,090円。
ニブはスチール。ボディはアルミ製。
字幅は細字(F)のみ。
どこまでもシンプルさを貫き通します。
良いですね。無印良品の特色をひとりで代弁しているかの様です。
このでっぱりの少ない、つるんとしたボディ。
そして軽量かつ傷つきにくいアルミ製。
太さも一般的なサインペン・マーカー類とほぼ同程度とあって、普段使いに最適な一本と言えるでしょう。
万年筆ユーザーはわざわざ万年筆専用のペンケースを持ち歩いていることがほとんどですが、このペンなら、学生さんでも普段の筆箱にさっと入れて持ち運べますね。
ニブには彫刻入り。
この写真だとわかりづらいですが、正面に大きく『F』と刻印が入っています。字幅を表すFですね。
他社の万年筆は、だいたいニブのはしっこ・すみっこにちっちゃく入れているのがほとんどです。
僕は目がめっぽう悪いので、それだと字幅が確認しづらくてちょっと困るんですよね。眼鏡をかけてても、小さい字にはピントがなかなか合わなくて。
でも、これならキャップをあけてすぐ字幅がわかるので、とても良いですね。
今はFしかありませんが、そのうちMやBが発売されても、この仕様なら見分けやすくて助かります。
書き文字はこちら(※)。
方眼は5mm幅。使用インクはモンブランのミッドナイトブルー(カートリッジ)。
漢字も細かく書き込めてますね。
書き味はさらさら系。
紙面を滑る感触が手に伝わってきます。
書き心地としては中庸。決して悪くはないです。
インクフローも悪くないですがちょっとインクが乾きやすいので、書かない時はすぐ蓋をしめることと、長期間ほったらかさずになるべく毎日使ってあげることに留意してください。
スペースが狭くてもたくさん書けるので、僕は手帳で日記を書くのに使っています。
キャップが篏合式で、気軽にささっと開け閉めできるのも魅力です。
使用インク
無印良品の万年筆は気軽に普段使いできて良い感じなのですが、インクに関してはちょっと難があります。
現在、純正インクは黒・カートリッジのみ。
コンバーターも発売されていません。
ただし、解決策はあります。
こちらの記事(【万年筆】魔法学校の学生証を買った話)でも書いている通り、無印良品の万年筆では欧州共通規格のカートリッジを使用できます。
まだ試していませんが、カートリッジが使えるということはコンバーターも使えると思います。多分。おそらく。
もっとも無印良品公式は「欧州共通規格で可」とは明言していないので、使用の際は自己責任でお願いいたします。
今、僕が挿しているのはモンブランのミッドナイトブルー。
無印良品のカートリッジと同じくショートタイプです。
……いや、違うかも。めっちゃ黒く見えるなこれ。黒だったっけ?
ともかく、モンブランなことだけは確かです。
良くも悪くも中庸なのが特徴のこのペンですが、そのポテンシャルは使うインクによって大幅に上昇します。
……と言いますか、万年筆とはインクによってここまで書き心地が違うものなのか、と僕に教えてくれたのがこのペンでした。
付属の純正インクも普通に使えるものだったんですが、正直書き味はつまらなかったです。とても普通だったので。
そもそも黒いインクが好きじゃないんですよね。インクフローたふたふめのペンで、濃淡が出やすいカラーインクを扱うのが一番楽しいです。黒なら黒で、かすれた時に別の色が出るやつがいい。ただの黒はつまんないです。それならボールペン使います。
それが、モンブランのカートリッジを挿してみたら変わりました。
もう、ペン先の滑りが違う。するする書ける。
僕はカリカリした手触りが好きではなくて、ぬるぬる系のペンが好きなんですが、僕が好きな感触に近づいた気がします。
『さりさり』から『さらさら』になった印象です。
僕は手触りが気に入らないペンを手に取るときにちょっと忌避感を覚えてしまって、それが嫌でさらに使わなくなってしまう傾向があり、このペンも最初の手触りではそうでした。
でも、モンブランのインクなら適宜使い続けていけそうです。
ただ、モンブランのインクは……高いんですよね……。
インクも本数もちょっとしか入ってないのに、箱単価が高い……。
ペンは一生買えないほどの高級ブランドのインクをお値打ち価格で売ってくださっていると思えばまあそういう価格ではあるんですが。
高いだけあって、素晴らしい性能です。
ぶっちゃけモンブランを買い続ける財力はないので、ウォーターマンに挿し替えて使っていくと思います。
ウォーターマンのカートリッジはロングタイプですが、ペン内部の空洞を見るに十分入りそうなので、突っ込んでみます。
まとめ
無印良品の万年筆は普段使いに良し、初めての万年筆に良しのいい子でした。
僕は、この中庸っぷりが他のペンとの書き味比較に使いやすくていいなと思います。
これからも手元において、検討に協力してもらいましょう。
お値段もお手頃ですし、とりあえず一本ペンケースに入れておいても良いのではないでしょうか。
でも、インクを吸わせたら頻繁に使ってあげてね。乾きやすいので。
注釈
※)書くことに迷ったので、先日参加してきたシナリオの探索者を紹介してみました。初めての第7版ルールでの参加でした。
KPの温情と少しの運により生還しましたが、かなり殺意の高いシナリオで「あっこれ死んだな」と何度命をあきらめかけたことか。
第7版ルールは従来よりかなり遊びやすくなっている印象です。プッシュや幸運消費での出目操作など、生還の確率はあがっているんじゃないでしょうか。
また遊んでみたいですね。
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