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⑨バイリンガルへの学習内容:要約

YouWorldでは生徒さんが初級から中級への階段を上る際、テキストの要約に取り組んでもらいます。
なぜでしょう?

生徒さんの一文一文読む癖を取る為です。

生徒さんの多くはリーディングを行う際、一文一文熱心に読むあまり、木を見て森を見ずの状態になってしまう事が多いです。

気持ちはもちろんわかります。英語の学習中であり、「文章をしっかり読みたいという気持ち」が一文一文丁寧に読もうとさせているのだと思います。

しかし文章がある程度読めるようになってきたらそのような読み方を続けていてはステップアップは図れません。Eメールでも報告書でも、または業界記事でも、一つの文章は全体を成す1つの要素でしかなく、それぞれの文章が作り出す一つのメッセージを受け取れるようになってこそ、英語の上達を手に入れたという事になるのです。

では英語の要約ですが、YouWorldでどのように取り組んでいるかお教えします。まずは以下の図をご覧ください。英語の段落は一文字へこんだ部分から段落が始まります。次の一文字へこんだ部分までが段落となります。

要約イメージ図

一つの段落に通常一つの中心文があります。まずはその文章を見つける作業を行います。

段落の中心文は、その段落の最も言いたいこと、すなわち主張が中心文になります。

見つけ方は例えば、その文章の前にTherefore, So, Butのようなまとめようとする単語(副詞)があればそれは一つのサインになります。また中心文かな?と思う文章の前にこれらの副詞を持ってきて段落全体の意味が通るようであれば、中心文の選定はだいたい正しいと考えてよいでしょう。

次に作業はこれらの中心文を繋ぎ合わせて一つの文章にまとめるという作業です。次のテキストを参考に要約してみます。

下の図を参考に次の文章を読み進めてください。

まずは図の左側のように、このテキストの各段落の中心文を選定します。次に図の中で黒い四角い箱で括ったように、要約文に使う文章の選択をします。似たような中心文は一つを選択し、さらに一つの中心文の補足のような役割の中心文は要約文には選択しません。それらの作業を行って選定した中心文を右側の赤い四角い箱の中の文章のように整えると、これが記事の要約文になります。この記事は全部で9段落、そして合計444単語で作り出されているのですが、要約文は23文字におさめることが出来ました。

要約イメージ図2

これはあくまでも要約文の一例にしかすぎませんが、この作業のポイントは、段落におけるそれぞれの文章同士のかかわり方に目をやるという事です。『著者はこの段落で何を言いたいのだろう?』を紐解く作業を行うという事です。『この文章は、前文の補足だな』とか、『この文章は前文の逆説、という事はこの文章は要点だな。』とか、要するに、文章と文章のかかわり方に意識を向けられるようになるという事です。

英語は生徒さんにとっては第二外国語になります。ですので、どうしても読む力が不足しているので、「フィーリング」で読む癖がついています。

しかし、「フィーリング」で読んでいる以上、書き手の言いたいことを間違ってとらえる危険が常に伴ってしまいます。

この要約作業に慣れると、論点がわかり辛いEメールや、報告書、または記事などでも、著者の立場に立ち、要点を探すように読めるようになります。

この訓練は初級から中級へステップアップする際に取り組む訓練になりますが、要約のスキルを手に入れると英文で書かれた文章であっても相手の伝えたい要点が明確になるので、英語を手に入れるという意味においてはとても重要なスキルとなります。

「英語を手に入れる」という事は「英語でコミュニケーションが出来るようになる」という一言で集約されてしまいますが、この「コミュニケーションが出来るようになる」という言葉を紐解くと、「相手の言いたいことを明確に理解する」という側面も含まれるので、やはり文字ベースのコミュニケーションにおいてはこの訓練もまた英語の学習には含まれなければならないと考えています。

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