大学生におすすめする本 2019ver
はじめに
2019年も終わりですね。今年もいろいろなことがありました。
さっくりとした振り返りはこんな感じ。来年の年初はいい感じで始まりますように(切実)
さて、今年一年間で頑張ったことの一つが、「読書」。
今までは全然読書は好きじゃなくて、まったくと言っていいほど本を読みませんでした。
きっかけはインターン先の課題図書で出された本(2月の読書量は課題図書)で、そこから一気に読書に目覚めました。
今年一年で僕が読んだ本は、じゃん!
44冊でした…!
う~ん、、、2020年はもう少し読書に時間を割きたい!
今回は、今年を振り返る意味で、読んだ本の中からいくつかをピックアップして紹介します。
※自分の学問的興味から、内容は人文学的な本が多いです。しかし、理系学生や大学生以外にも自信を持っておすすめできる本ばかりです。
①『サードドア:精神的資産の増やし方』 アレックス・バナヤン
学生へのおススメ度:★★★★★
知識をすぐに活かせる:★★★☆☆
読みやすさ:★★★★☆
18歳の大学生がクイズ番組に出て賞金100万円を得て、その資金を元手にビルゲイツやレディー・ガガといったアメリカの著名人にインタビューしていくという本です。
しかし、お金があればだれでもインタビューを受けてくれるわけではなく、その試行錯誤の過程もとても面白い!
いたって平凡な人が突き抜けて自分の道を切り開いていくためにはどうしたらいいのか、を自身の体験をもとに書いている物語。
キャリア選択や自分の将来に悩んでいた時に、行動を促してくれた一冊でした。特に、就活生や将来に漠然とした不安を持っている人におすすめしたい本です。
翻訳した本なので、若干の読みにくさがあるかと思いきや、セリフが多いのですらすら読める点もGoodでした。
②『楽園のカンヴァス』 原田マハ
おススメ度:★★★★★
旅したくなる:★★★★☆
感動:★★★★★
アメリカのMoMA(The Museum of Modern Art, ニューヨーク近代美術館)を舞台にして、一枚の絵をめぐって繰り広げられる、美術ミステリー小説です。
初めて泣いた小説が、この本でした。
マジで泣けます。登場人物それぞれの人間関係や思惑がとても奥深く、最後にはアッと思うような展開が待っていました。作者の原田マハさんの言葉遣いには、惹かれるところがあります。
勉強にもなります。美術に興味がなくても、純粋に楽しめるのも、この小説の魅力です。原田マハさんはMoMAに勤務していた経験があるほど美術の造詣が深く、小説で出てくる絵には解説もついています。
③『ニュータイプの時代』 山口周
おススメ度:★★★★☆
やりたいことが見つかっていない人向き:★★★★★
時代を読み解く:★★★★★
タイトルの通り、新しい時代で生き延びられる人材や、こういう世の中になっていくだろうということが書いてあります。
インターンをはじめた直後で、自分の軸を模索していたときの自分に、一つの考え方を提示してくれた本でした。
あんまり一人の考え方に固執するのもよくないかもしれませんが、時代の最先端を知ることはとても大切だと思います。やりたいことが見つからない、という人が時代に適応していくための考え方を身につけるのにいいかもしれません。
④『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ
おススメ度:★★★★★
多様性:★★★★★
考えさせられる小説:★★★★★
この本は、本屋大賞2019のノンフィクション本大賞を受賞した本です。
イギリスで暮らす日本人の親子が、その暮らしの中で感じた人種の多様性、人間関係を描いた物語。
詳細は上の記事でまとめましたので、そちらをご覧ください。
僕がこの本を読んだのは12月で、多様性に対して悩み、敏感になっていた時期でした(理由は後述)。そんな自分にピッタリな本が、これ。
僕の中で、間違いなく2019年の本第一位!
とってもおススメです。
おわりに
たくさんの本を読んでまだまだ紹介したい本がたくさんあります…
どの本をチョイスするか、本当に悩みました。
読んだ本の半分くらいはビジネス書でした。しかし、ビジネス書を読むとやる気が出る反面、「こうしたら成功する」という型をたくさん与えられる気がして、かえって生きづらく感じてしまいます。多様性に悩んでいた、というのはこの点でした。
でも、別にそれが「正解」なわけじゃない。例えば、最近のビジネスマンはアートを鍛えるというけれど、「成功したいからアートを鍛える」のは僕は違うと思う。
その証拠に、その類の本を読んだみんなが一流のビジネスマンになってるわけではないんじゃないかな。
読書にも同じことが言えそう。「読むべき本」じゃなくて、読みたい本を選んでいくべきだと思う。だれかがそう言ってるから、とか、これをやったら成功するから、っていうのは思考停止だなって感じる。(目的があっておすすめの本を他人に聞くのは別)
2020年も、能動的な読書をしたい。
最後に、一年間noteを読んでくださった皆さん、ありがとうございました。
よいお年をお迎えください。来年もよろしくお願いいたします。
をだ
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