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なぜ頑固な痛みが1分で消えるのか? 1章要約を公開中!!!

腰痛持ちの人必見! 
腰を揉んでも、薬を飲んでも……。
何をやってもダメだった
腰の痛みとサヨナラできる
革命的方法とは?

日本国内において「腰痛患者数」は約2800万人を超えます。この患者数の実に85%が原因の特定できない「非特異性腰痛症」。それらの現状に「革命的」に対処する方法がお腹ストレッチ。背中ではなくお腹のストレッチで何をやってもダメだった腰の痛みが驚くほど消えていく。そのメカニズムを『腰痛は1分お腹を押しなさい!』(あさ出版)著者で、カリスマストレッチトレーナー、兼子ただしが紹介します。

●腰の痛みが続くのは、その原因の約8割がわからないから?

 約2800万人。
 この数字は、厚生労働省から公開されている「腰痛患者数」です。実に日本人の4人に1人が腰の痛みに悩まされています。この記事を読んでいるあなたも、そのひとりかもしれません。
 日本人がかかえる健康問題でも、腰痛は男性で1位、女性で2位になります。国民の約80%が一生に一度は「腰の痛み」を経験するそうですから、腰痛はごくごく身近な悩みといっていいと思います。

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 どうして、ここまで腰の痛みに悩まされるのでしょうか?
 それは痛みの原因がわからないことが多いからです。

 腰痛のうち、原因が特定できるものを「特異的腰痛」といいます。医師の診察やレントゲン、MRIなどの画像検査で特定されるもので、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、圧迫骨折などになります。
 こうした原因がはっきりわかる腰痛は、なんと15%にすぎません。
 残りの85%は、科学的に説明できない腰痛です。

これを「非特異的腰痛」といいます。いつまでたっても痛みが消えない腰痛は、この非特異的腰痛に該当します。もしかしたら、あなたの腰の痛みもそうかもしれません。

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 原因がわからなければ、医師にはどうすることもできません。
 だからといって、諦めなければいけないのでしょうか?

●根本的な原因を解消していないからいつまでも腰の痛みがなくならない

 原因がよくわからないといわれる腰の痛みに悩まされてきたあなたは、痛みをやわらげるために、これまでどんな対策をしてきましたか?
 痛いけど我慢できるレベルのときは、薬局で売っている湿布を貼ったり、塗り薬を塗ったり、内服薬を飲んだりして痛みがおさまるのを待っていたのではないでしょうか。
 それでも腰の痛みが消えないときは、整形外科や整骨院、整体院など、腰痛の専門家に相談に行かれていたと思います。

 整形外科での画像検査で腰痛の原因を特定できた人以外は、おそらく、マッサージや低周波の機器などを使って骨格や関節のずれを矯正したり、筋肉をほぐしたりして痛みを取り除いてもらっていたことでしょう。

 たしかに、整形外科、整体院や整骨院などで腰の治療をしてもらうと、そのときは痛みが消えてらくになります。しかし、しばらく経つと同じように痛みが出てきて、またお世話になってしまいます。
 そんなことを繰り返して、「腰の痛みとは一生付き合っていかないといけないんだな」と、諦めてしまっている人も多いと思います。

 いったんはらくになるけれど、しばらくすると痛くなるのは、痛みの原因を根本的に解消できていないからです。
 慢性的な腰の痛みは、何らかの原因によって神経が障害をされていると考えられます。腰に痛みを感じるのですから、背骨や背骨から腰まわりの筋肉、要するに背中側をターゲットにして治療するのは効果的な方法でしょう。だから、治療してもらうと痛みがやわらいだり、らくになったりするのです。

 しかし、もっと効果的なターゲットがあったとしたらどうでしょう?

●慢性腰痛に悩んでいる人の100人中98人が、お腹が硬くなっていた

 あなたの腰の痛みの原因は、もしかするとお腹にあるかもしれません。
 「えっ、腰じゃなくてお腹?」と耳を疑っている方がいるかもしれません。何をやっても腰の痛みが消えなかった私も、このことに気づいたときは自分だけに起きている現象ではないかと思いました。ところが、そうではなかったのです。
 
 それを立証するために私が行った実験は次のとおりです。
 実験は、外傷を除いた腰痛自覚症状を持つ14〜80歳までの男女100名(男性31名、女性69名)を対象に行いました。
 まず、背中側の痛みのある部分を、2センチ四方のエリアで特定しました。背中側の分類マップは、右腰で144エリア、左腰も同じく144エリアになります。
 次に、お腹側の硬くなっている場所を、ストレッチトレーナーが触診によって確認し、背中側と同じ分類マップに記録していきました。
 すると、なんと100人中98人の分類マップの位置が、背中側とお腹側で完全に一致したのです。
 残り2人も、わずかな誤差。2人ともに、1つ上のエリアでした。1エリアが2センチ四方ですから、ほとんど100%の確率といってもいいくらいです。つまり、私の体で起きていた現象が、腰の痛みに悩んでいるほかの人にも起こっていたのです。
 
●腰の痛みを感じる部分→真反対のお腹の部分が硬くなっている

この結果を受けて、さっそく硬くなっているお腹部分をストレッチトレーナーがほぐしてみると、驚くことに腰の痛みが軽減したのです。
 100人中10人は、ストレッチ後に痛みが完全になくなってしまいました。もっといえば、約8割の人の痛みが、ストレッチだけで半減してしまったのです。
 これで、何をやってもなかなか消えない腰の痛みは、お腹に原因があることがはっきりしました。

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 この時、お腹に何が起きているのかというと「腹壁攣縮」です。よみかたは「ふくへきれんしゅく」。
 腹壁とは、内臓を守るためにあるお腹の壁。皮膚や皮下脂肪、筋肉、腹膜でつくられています。腹壁攣縮は、この壁が縮こまって硬くなっている状態になります。硬くなっているところを指で押してみると、痛みを感じることもあります。
 お腹が硬くなったままになると、お腹まわりにある神経は本来あるべき場所からずれたままになります。お腹まわりの神経とつながっている腰側の神経も併せてずれたままになります。
 ずれたままになるのは、神経は、筋肉のように伸び縮みしないからです。上から下に引っ張られると下に、下から上に引っ張られると上に、後ろから前に引っ張られると前に移動したままになります。

 移動した場所で刺激を受けなければ痛みを感じることはありませんが、移動したことによって刺激を受けるようになると痛みを感じるようになります。そして、その場所から移動できなくなると、同じ動作をする度に同じ痛みを感じるようになります。
 これが、腹壁攣縮が原因で起きる腰の痛みです。

 腰をマッサージしたり、腰の筋肉をほぐしたり、背骨を矯正したりすることで、いったん痛みが消えていたのは、神経への刺激をやわらげることができていたからです。
 そして、しばらくしてほぐした筋肉が硬くなってきたり、矯正した背骨が少しずれてきたりすると、また痛みが出てきていたのです。
 腹壁攣縮が腰の痛みの原因である場合、神経がずれたままでは、いつまで経っても痛みが消えることはないのです。

●神経を正しい位置に戻せば腰の痛みはあっさりなくなる

 ではどうすればいいのか?
 神経がずれてしまっているなら、元の場所に戻せばいいのです。
 それが「お腹ストレッチ」の考え方です。
 お腹ストレッチとは、本来あるべき場所に神経を移動させるストレッチなのです。理学療法の専門用語でいうと、「神経系モビライゼーション」といいます。詳しいやり方は私の本『腰痛は1分お腹を押しなさい!』(あさ出版)を読んでいただきたいのですが、原理を簡単にいってしまうと、硬くなっているお腹をほぐしてから、神経を移動させるという順番になります。

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 神経を正しい位置に戻してあげると、再度ずれない限り、腰に痛みが出てくることはありません。つまり、再発することはないということです。
 ただし、神経を正しい位置に完全に戻し切るには、少しだけ時間がかかると思っておいてください。もちろん、お腹ストレッチをした後は腰の痛みはなくなりますが、
一定期間継続しないと、また痛みが出てくる可能性があります。
 というのは、腰の痛みの原因となっている腹壁攣縮は、何年も、人によっては何十年も続いているものだからです。要するに、体に染みついてしまっているクセのようなもの。クセを直すのはなかなかたいへんです。

 だから、お腹ストレッチで少しずつ元の位置に戻していくのです。
 お腹の筋肉をほぐして、神経を移動させる。この作業を繰り返していると、しばらくすると神経はあるべき場所に戻るようになります。そして、本の中で紹介する、神経がずれない習慣を身につけることで、あなたを長年悩ませていた腰の痛みとはさよならすることができます。

 こうれはもう「腰痛革命」といっていいでしょう。

~本文より要約~



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