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写真作家の死:20240726

展示を久しぶりに観に行って写真集を買う

2025年にギャラリーで個展が決まりました(たぶん)
この間の1年間に
私が今何をしようとしてるのか、何を考えているのか。
何に憤慨して何に落ち込んで何に恐れているのか。
写真のことだけなく、ただの56歳(今年57歳)のおばちゃん自称写真家が
「どこへ辿り着くのか、どこにも辿り着けないのか」
それを記録として書いていこうと思います

今日は見に行った展示の話をします。ここ数日暑くて大変ですよね

現在の職場

仕事が忙しくなってきたのと、週末は暑くて体調が悪くなるので
(暑くて熱中症とか)外出は控えておりました。
仕事は結婚のために20歳で入社した(親のコネ&親から反抗できなかった)会社を28歳で退職して(今の夫が同じ会社の人だったので昭和って結婚退職とかあったのよ)
その後は派遣社員として有期の契約社員をしたりパート掛け持ちを
したりしてました。大体仕事は選ばない人なので無職期間はあまりなく
コンスタントに仕事はありました。
今の職場は、2021年4月から週3のパートとして入り、だんだん勤務日が
増えていき、今年の6月からは契約社員になりました。
よく頑張りましたよ。自分。56歳でベンチャー企業に潜り込むとは。

この会社が「ロボットが接客するカフェ」を運営してるのですが
(ロボットは外出困難者が自宅から操作してます)
私の部署はそのカフェのところになります。
だんだん仕事が忙しくなってきました。
会社はフルリーモートなのですが、私はカフェの裏でいつも平日は仕事してますよ。お近くにおよりの際はお越しください

 で、前置きが長くなりましたが、
最近は全く展示に行けなくなりました。平日はギャラリーが閉まる時間まで仕事が終わらず行けず、
週末はぐったりとしてしまい&最近は暑さもあり
展示に行けない状態が続きました。

梶瑠美花「Sugar for the pill」(ALTERNATIVE SPACE theWhite

気になる写真作家の梶瑠美花さんの展示が今週末で終わるとの事で
焦ってました。彼女の作品は「SNSで応募した人を話を聞いて撮る」と言うポートレートで梶さんは元看護婦で そういう意味も込めて興味がありました。彼女は金村修workshopに参加しててそこの「個展セレクト」として選ばれて展示をしていました。
梶さんに「撮られたい」と思う人は色々な理由があります。(たぶん)
それを写真を媒体にして梶さんがどのように作品化してるのかを
自分のあるプロジェクト(同じように話を聞いて写真を撮る)と言うのを
やろうとしてるのが現在止まっているので(さまざまな理由で)
興味がありました。

でも行けない。う。と思っていたら 会社の健康診断で血液検査の結果が
「内科受診再検査」が出てしまってですな、予約が金曜の午後にとれたので
そのまま終わったら直帰させてもらいました。

梶さんの展示は良かったです。小さな部屋に大きなプリントを壁に直貼りしてあり本人いわく「圧力面接みたい」と言ってましたが、あのサイズ良かったと思います。私はもっと枚数をあの大きさで、もっと広い場所でみたいと思いました。額装しててに展示するよりも、とても迫り来るものがありましす。金村WSの講師の一人でもあるタカザワケンジさんが
このように書いてました。

撮る/撮られるから、写真による対話へ
タカザワケンジ(写真評論家)
ポートレイト写真にはセンシティブな問題がつきまとう。
カメラを手にした側は、レンズの前にいる人物をコントロールし、自身の意に沿う写真を撮ろうとする。シャッターを切る決定権はカメラを手にした側にある。写真撮影が創作である以上、作者のエゴが発揮されるのは当然だ。しかし、相手が人間である以上、撮る/撮られるという関係には必然的に権力関係が生まれてしまう。
しかし撮られる側がいつもコントロールされる側にとどまり、黙って撮られているだけというわけではない。
カメラを手にした人間が「撮りたい」と思うように、「撮られたい」と思ってレンズの前に立つ人がいる。どう撮りたいか、どう撮られたいかというそれぞれの欲望がスパークした結果──それが梶瑠美花の写真である。

https://www.the-white-jp.com/exhibition/2024/0709/

今回の個展に向けた写真集限定50冊全て売り切れてました。(すごい!)
数冊最終日に「別バージョン」があるとの事で購入させていただく。
どちらかというと撮影日誌を読みたいと思ったのもあります。

Ed Templeton「CITY CONFESSIONS TOKYO」(SUPRESUPER LABO STORE TOKYO)

梶さんの展示を見て帰ろうと思ったのですが、ふとthe white には
よく来ていたものの、スーパーラボの店舗が近くにあるのを
全く気が付かず、梶さんのXのpostで気がつきました。

 the whiteには作家 澤田育久さんのフアンでもあったので結構きてたけど全くここには気がつかなかった。(スーパーラボの写真集も持ってなかったのも影響してるかも)近いので行ってみるかと寄ってみる。
展示がやってるみたいなのでドアを開けてみた。

いやーーーなにこの展示めっちゃいいじゃん。Ed Templetonって知らんかったな。

プリントにドローリングというか、色が塗ってあったり、書き込みしてあるのがかなりの心にグッとくる。写真はストリートショットなんだけど(それもすごくいい写真)それに色が塗ってあるのがなぜか榎本的にツボにはまる。ウヒョーいいじゃんこれ。なんていうのかな深瀬正久にもプリントにドローイングしてる作品があったのですが、それをイメージしてもいいのですがこの方のセンスがかなり良かった。

やべーなと思いながら、ぐるぐるとプリントを見て スーパーラボの写真集もたくさん並べてあったのですが、(それもすごく良かったのも多いけど)
今の心はこの人の作品に釘付けになり、写真集を発見してガン見する。今回のシリーズは東京だが、同じプロジェクトでロンドン、パリもある。
どれも良い。うー 名前も知らない人だったのだが(自分の勉強不足)
これいいかも。。。。。。。。。写真集もそんなに高くない。

経済的にあまりよくない状態なので「衝動買い」ってよくないし、さっき梶さんの写真集買ったばかりなので一瞬帰ろうと思ったが、なぜか
この「これいいじゃん」という感覚は久しぶりに出てきたもので
最近は展示に行かないのは自分の心の感性がグッと感度が写真に対して
低くなってるんだろうなと思ってたので、

「この感覚は大事かも」

と思って3つの写真集のうち悩みになやんで「東京」を購入する。
(パリもロンドンも良い)

一応、気に入ったプリントの値段を聞いてみた(笑)

「5000ドルですよ」と言われて円安もあるが
70万か!!!!!
すげえなと思って諦める。

会計の時に色々伺う
・元スケーター(レジェンドスケーターらしい)
・美術館にも収蔵されてる

面白かった。写真集にもドローイングが少し乗ってるが
プリントのがすごく良かった

これは東京編

家に帰ってストーリーとフォトの作家に聞いてみたら「エドテン好きだよ!」との事。そうか有名な方だったのか。

「いいなって思う感覚」すごくそれは大事で、衝動買いしたくなるほどの
写真集に出会えたのも感謝。そしてそれに気がつけたのも感謝。

最後に
スーパーラボの店舗にあったこのネオンサイン?って
もしかしたら誰かの作品なのかな?知ってる人いたら教えて。
トップの写真はスーパーラボ店舗のショーウインドーの写真です
書いてあることがカッコイイ。

The Camera is a License to SEE
Lift it to your eye, Say YES!
Yes to INSTINCT
Yes to DESIRE,
It will teach you who you  ARE

スーパーラボの店舗の前

48歳からの写真作家修行中。できるかできないかは、やってみないとわからんよ。