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旅立ち【短編小説】

※この小説は3分で読めます。


明日旅立つ君に手紙を描き始めた。
色々思いながら時間を見ると、午前0時。
日が昇る時間にお前は旅立つ。

いつもの駅で、一言
『気をつけてな! 』と言って笑えるように
今の気持ちを全部手紙に描こうと思う。


君は目標に向かって進もうとしている。
それは、後ずさりできない自分だけの
リレーみたいなもの。

泣いて、帰ってきたら許さねー!
まだ僕らが知らない場所で
泣きたくなっても、踏ん張れ。頑張れ。

君の新しい人生の1ページを刻む旅路で、
不安とか孤独とかあって、
少し寂しいかもしれないけど、
お互い同じ気持ち。
だから、こんな時こそ笑顔だろ?


去年の春の出来事。
駅のホームで携帯を見ながら歩いてた僕は、
前から歩いてくる君にぶつかってしまった。

慌てて『ごめんなさい』と僕が言うと、
君は優しい顔で、
『こっちこそすみません、私も見てなくて。』
と目を合わせて一言。

どう考えても僕が悪いのに。
その時思いついた、とんでもない法則。
恋に落ちるのは、時間じゃない。
そう、あの日一瞬で恋に落ちた。


それからなんだかんだで仲良くなった。
同じ学校で、隣のクラスだった。

学校帰り、夕暮色に染まる君の自転車で、
2人乗りで駅まで送るのが日課になった。

あの日から何百回も一緒に帰った。
たくさん笑った。そんなのも、
今じゃ昔。


前回は、ONE OK ROCKさんの
『欲望に満ちた青年団』でした。
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