最近の記事

新護憲神奈川 主体的平和戦略 ④ 

–世界的平和構築のための基本理念–『輝け!九条』新護憲神奈川・市民の会 代表  松原 博 1. 軍事力対軍事力のエスカレートを止める日本の役割 人類の滅亡すら危惧される数千発の原水爆を保有する国が、それでも自国の軍事力に満足せず更なる強化を目指している。当然、想定される敵国の軍事力を上回るための努力である。 例えば、ミサイル。この間の飛躍的な発展の前は、「核弾頭が装着されていない、楕円軌道を飛ぶ弾道ミサイル」が暗然の前提とされていたが、中国・ロシア・朝鮮民主主義人民共

    • 新護憲神奈川 主体的平和戦略③

         80代・今の想い―問題意識 はじめに  前回で、厳しい病の状況におかれた草野さんが、それこそ命をかけて訴えた文章を目の当たりにして、私もそれなりの覚悟を持つべきだと思い、「9条護憲運動の再構築を!」を問題提起した。  同世代の親友、同人誌の仲間を失い、かけがえのない連れ合いをも失って、一人暮らしを始めた80代の私も彼の心境に近いものを感じ取っている。 書庫に置いてあった膨大な書籍(ダンボール108箱分)を処理し、自分なりに区切りをつけ、あとは、自分史なり、「輝け!9

      • 新護憲神奈川 主体的平和戦略②  「9条護憲の再検討・再構築と国連軍・多国籍軍」

        前回①の続き 6. (日米安保体制を改編する)そのためにこそ9条護憲運動は力を注ぐべきである。その主張を市民団体、労働組合、政党に浸透させる努力をすべきである。                                         この間、防災省(あるいは災害対策省)の創設については、同意見・賛同意見はいくつかあったが、自衛隊解体、日米安保条約廃棄については従来の主張を超える目新しい主張を目にすることができなかった。                    このような

        • 新護憲神奈川 主体的平和戦略

          主体的平和戦略 自衛隊の縮小(解体)と日米安保解消① 9条護憲運動の再構築のための創造的構想をめぐって                                  『輝け!9条』 新護憲市民の会・神奈川 代表 松原 博 私が、ここ1年間、考えてきたのは、次の事である。 1.軍事力の強大化に軍事力を増強して対抗していくという発想を転換すべ  き時期である。原水爆の脅威が拡大し、宇宙空間での争いまで軍事科学が進展している。人類破滅までも想定できる事態になっている。   

        新護憲神奈川 主体的平和戦略 ④ 

          精神科 強制入院の罪

             『輝け!九条』新護憲市民の会・神奈川 会員 伊那太郎 「今、何が見えていますか?」「ホールの壁を大きなカマキリが二匹歩いています」「気分はどうですか?」「普通です、特に変わりないです」。25年前、北海道浦河町にある精神障害者のための社会福祉法人「ベテルの家」の理事、向谷地生良(むいやち いくよし)氏が利用者10人ほどと共に全国を講演し、途中八王子での講演会に来た時の冒頭部分だ。壇上に並んだ利用者に向谷地氏がマイクを向ける。しゃべらない人もいるし、ごく普通に話す利用者

          精神科 強制入院の罪