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アパレル販売員物語。第三回

第三回へようこそ。

アパレルの経験を生かし
これからアパレル販売、
アパレル産業を目指す人へ有益な情報を。

今、働いてる人たちにとっても励みになる、
勉強になるコンテンツとして投稿します。

本日は経験談最終回。
有益な情報よりも個人の体験を多く書いています。


一年目のリーマンショックの影響で
私もショックを受けていた。

そういえば二年目になる前に同期との飲み会をしましたが、
もう辞めたい。もうあと2年なーんて声も聞こえていましたね。

僕自身は売上好調だったので辞める気は全くありませんでした。

何より会社、店にとって必要な人材だと確信していたからです。

自分は必要な人材であるという自信を持ちましょう。そして自信につながるような行動をしましょう。


驚異の新人

さて、僕は二年目。
ともなればまたまた店に新人が来るのか?
数ヶ月前に1人バイトが辞めて、女性スタッフが不足していたし。

予想通り、だいぶ生意気そうな女子が入ってきました。

実は彼女、アルバイトで数日間だけ店に来たことがあって面識はありました。

その時の印象があまり良くなくて。。。

★第一印象は非常に大切。

ただ新人として働くようになってからは最初の印象とはかなり違ってかなり販売スキルが高い子でした。

会社にはコーディネートで販売した場合にはポイントが付与される制度があり、売上とポイントによって昇給に深く関係します。

なんと入社から数ヶ月でポイント抜かされたんです。
それも僕だけではなく、先輩も店長も。
これにはびっくり。

きっと彼女も影で努力していたんでしょう。


2年目のライバル

前回の記事でも紹介したように会社には売上に店が応じてランク付けされており。

好成績だった僕の店は、トップのランクになりました。

東京や大阪の強豪ともライバルになってしまったんです。
しかも関東の方に新店もでき、
さらに愛知の同期がいたお店も同じランク。

一年目とは比にならないほどのプレッシャーがのしかかる。

さらにさらに、店のディスプレイの責任者と、
売上管理の仕事も任される。

毎月、マネキンの服を入れ替え、季節感を出すようにしたり。

残業して売上日報を書いたり。
売上未達の日には鬼マネージャーから叱責を受けたり。

やりがいを感じてはいましたがやや疲れていました。

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★どの業界もそうですが、二年目がかなりキツい。すぐ下の後輩と比較されるし、仕事量も増える。ちなまに二年目からは市民税も天引きされます。

ただ、ある意味ではこれも期待されているが故の修行だと自分に言い聞かせ、一年目よりも売上を上げました。

僕が昔、PARCOで出会ったスタッフのように一緒にお茶したりプライベートな話をするお客様もいて、一年目とは違った達成感があったのも事実です。

★二年目になると割と自分にお客様が付いてきます。いわゆる顧客といったところです。


副店長候補へ

ある日、マネージャーから電話。
大阪へ研修に来いと。

研修内容は次期副店長候補。

おお。
僕もついに候補になったのか。

幸か不幸かその場に愛知の同期はおらず。

一歩先に来たなと思いました。

研修内容はファッションの知識やコーディネート云々よりも売上管理や部下の育成についてがメインだったように思います。

非常に為になる研修でした。

ただ、この頃私は常に考えていたことがありました。

そう。

元々アパレル販売員になった目的です。

★夢を持って仕事をしてほしい。そして夢を叶える方法を考えてほしい。

私の目的。
それは自分の店を作ること。


そして退職へ

研修が終わり、また店に戻って忙しい毎日。

売上を上げる。
ディスプレイをより良くする。
後輩の指導。
売上管理。
商品の店間移動。

日々の業務もありましたが、
やはり自分の夢を叶えたいといつも考えていました。

残念ながら自分にはPARCOにスタッフの友達はいるものの、ショップのオーナーさんは知り合いにいませんでした。

自分の店を持つならば、必ず必要なのは
人脈。
それもオーナーだけではない。
全て1人から始めるにはお金も時間も足りない。

人脈を作ろう!
そうして始めたのは当時の日本で流行っていた
mixi。

そこで知り合った人から紹介されたのはネットワークビジネス。

その世界にはショップのオーナーもいるし色々な仕事をしている人と仲間になれるかもしれない。

僕の夢を後押ししてくれる人がいるだろう。

そんな気持ちで僕はネットワークビジネスを始めた。

★これだけは言いたい。ネットワークビジネスはオススメしません。

さて入会してから半年が経った頃。
私の成績は緩やかな加工曲線を、描いていました。

そして店長や先輩と対立するようになりました。

理由は
先輩とは、彼が僕の顧客に対して失礼な言い方をして怒らせてしまったことで二度と店に来ない!と言われた件。
店長とは、後輩の指導やディスプレイが全然良くないと真っ向から否定された件。

などありますが、私のやる気が無くなりつつあったのも事実。

もっともっとビジネスオーナーと出会いたい。
夢を実現したい。
仕事もいいけどプライベートを充実させたい。
とにかくネットワークビジネスを成功させたい。

そんな気持ちの中、副店長になることも選択肢から外れ。

退職を決めました。

今では吹っ切れていますが、辞めてから数年は少しの後悔がありました。
あのまま続けていれば間違いなく店長になる道はあった。

もしかしたら会社でマーチャンダイザーやマネージャー、バイヤーの道もあった。

決断が早すぎたかもしれないと。

★もし、退職を考えているならばその後の生活のこと、残される店の人のこと、時間をかけてゆっくり考えることをオススメします。

さて、ここまで3回は僕の経験を全てお話しさせて頂きました。

明日以降は不定期となります。
アパレル販売員で新人トップの成績を誇った僕が感じるアパレル業のあるあるネタもお話しさせていただきます。

それでは、また。