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金沢用水歩き21(沼田川編)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

今回は沼田川です!

今回の始まりは野町駅からです!野町駅周辺には泉用水が流れています。泉用水は
最近、金沢市のチャレンジ事業「路上園芸学会ツアー」にて歩いたばかりでこの水の流れていない用水はなんだろう?と気になっていたばかりでした!

もっと早く歩くべきだった・・・。

早速、用水の上に建物がありました。ですが、用水には水が流れていませんので
この家は「トンネル」を建物に獲得したと言えるでしょう。または観葉植物を置いても良いでしょうし、勝手に物置にしても良いでしょう。いわば、誰にも邪魔されない「窪み」を手にしたと言えるでしょう。

家の前に欄干がありました。

面白いですよね。通常、橋から人が川や用水に落ちないように守っている存在であるはずなのにこれでは、「人が家の前に落っこちないように守っているように見えます。」←ごめんなさい。よく分かりませんよね笑。

↑ここら辺でもしかしてこの用水、ずっとこんな感じで水がなく歩いていけるのではと思いましたので、歩いてみることにしました。

すぐさま、石垣の急カーブにお出迎えして頂きました。

急カーブを曲がると手付かずの自然が広がっていました。この風景を見た時、昔、行ったある有名な寺の道を思い出しました。そこは庭師の手を使い、その風景を壊さないように毎日手入れが必要で参拝客は庭の中に足を踏み入れることは許されませんでした。このことから、綺麗な緑色の自然を維持するには専門知識を持った人間が「手を加え続ける」かそもそも人間が「介在しない」かこの対極的な事柄によって成立するのではないかと感じました。つまり人間と自然の居場所は共存が出来ないことを意味する。(例外はあります。)しかし、庭師の例を深く考えると植物に対し「理解」のある人間は共存できることを意味し、「理解のない」人間には当たり前だが共存は出来ないのである。このことから自然に問題があるのでなく、人間の方に問題があるように感じます。

綺麗なランドスケープや自然豊かな風景を街中に作っていくには
街のみんなが「庭師」であるのが重要である。

歩いていくと真っ黒なトンネルを見つけました。

トレジャーハンター・・・。

用水は通常の地面より下がっているのでいつもより植物や自然が上に見えます。

この時、「なるほど!植物は上から眺めるより下から眺めた方が綺麗なんだ!」と
思いました。

それか、綺麗な理由は植木鉢かもしれないと思いました。道端に生えている植物は名前があるのに「雑草」と一括りにされることがありますが、同じ植物でも植木鉢に入っていると箔がついている感じがする。または大事にされている感じがします。

「じゃあ、この写真のどこに植木鉢なんてあるの?」って思いますよね?
私には下から見た石垣が天然の植木鉢に見えました。

つまり、植物はただ植栽と計画するのではなく、どの角度から見るのか鑑賞者に視点を与え、「植木鉢」は何なのか。そこまで考えて初めて植栽なのではないだろうか。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。


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