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金沢用水歩き⑩(桶俣用水編)

こんにちは。「用水の街 金沢」です。金沢市には約50本の用水が流れていて、様々な風景を構成しています。その素晴らしい用水の魅力を調査すべく用水沿いを全て歩き、制覇しようと思いました。その記録をnoteで発信して、皆さんが金沢市の用水沿いを一人でも歩きたくなったら嬉しいです。

10本目の用水は桶俣用水です!

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実は桶俣用水の始まりは金沢用水歩き③(鞍月用水編)で紹介した木揚げ場からでした!上流の鞍月用水と大野庄用水が木揚げ場で合流して下流が桶俣用水になります。つまり、他の名前の用水でも一つの用水の事があります。点と点がつながった感じがして感動しました!


住宅街の所作

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木揚げ場から歩き始めるとすぐ桶俣用水は住宅地の中へ入っていき、辿るのが難しくなります。

毎回、このように住宅街に挟まれた用水を見ると思うことがあるのですが、この用水が住宅の「裏側にあって邪魔だ」と思うか「素敵な用水がある」と捉えるかは個人の問題です。さらには建物の立ち方に問題があるかもしれません。例えば、用水沿いに大きな窓が一つ付いているだけでそこは素敵な風景の見える気持ちのいい場所になるかもしれません。

用水や河は簡単に水路を変える事が出来ないし、言わば今も昔もこれからも「同じ」です。「変わっている」のは用水の周りです。ならば周りの設えを変えるだけでそこは近所の人しか知らない秘密の休憩所になるかもしれませんね。

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住宅街を抜けると急に大きな道に出ます。かつて、金石から木揚げ場に木材を運んでいた事を考えると昔はもう少し用水の幅が広かったのだろうか。


ゴミ止めのディティール

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素敵なディティールの用水のゴミ止めを発見しました。棒を用水に向けて突き刺しているだけという何ともエコなゴミ止めでしょうか。

棒と棒のあいまいな間隔より、大きな物は流れず、小さい物は流れていく。

単純明快でいい!


用水沿いに建つ「コイツ」の気持ち

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大通りを抜けるとまた住宅街に入っていきました。

そこで毎度、恒例のゴミ収集場(用水沿いにはゴミ収集場が多い)を見つけました。用水好きの私としては、いつも何で綺麗な用水沿いにゴミ箱なんて作るんだ!と残念な気持ちになってました。

ですが、このゴミ収集場を見た時、中にゴミがなく、上にかかっている網が風にそよがれ、ひらひらしている光景を見て、あれ?これ、テントじゃん。って思いました笑

もしかしたら、ゴミを入れるために建っているんじゃなくて、人を中に入れるためにコイツは建ちたかったのかもしれない。建物に気持ちがあったなら、私がコイツの近くに通った時にそう主張しているように感じました。


一枚の板

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さらに歩くと一枚の板を介して水流の速度が全く違う場所がありました。たった一枚の板で水速を変幻自在に変化できるのは面白いかもしれない。

ここまで読んで頂きありがとうございました。他の用水についてもこれから発信していくのでこれからもよろしくお願いします。

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