見出し画像

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』

矢部 宏治
1960年兵庫県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。株式会社博報堂マーケティング部を経て、1987年より書籍情報社代表。


1.日本の空域ではない

あなたが東京の上空を自由に飛ぶことを想像してみてください。一見、自国の空を飛んでいるように見えますが、実はそうではないのです。首都圏上空は、米軍の横田基地が支配する領域が広がっています。この空域は、日本の航空機が米軍の許可なしには侵入できない場所だったのです。

羽田空港、成田空港などの航空域が首都圏南側に位置し、その上空は混雑しています。そして、さらに驚くべきことに、緊急事態の際でも管制塔からの指示があり、「この領域に入ってはいけない」と警告されることもあるのです。

これは現実です。この見えざる支配について考えたことはありますか?

2.密約という名の支配

日本のどこにいても、あなたは法の支配下にあると思うかもしれません。しかし、その影には驚くべき秘密が隠されています。米軍は日本国内全域で治外法権を行使しているのです。

その根源は1953年の密約にあります。この密約は、日本当局が米軍の所在地について捜索、差し押さえ、検証を行わないことを規定しています。このたった1つの合意が、事実上の法の支配を崩壊させてしまったのです。

米軍軍用機が墜落しても、日本当局は現地に踏み入ることさえできません。

3.内閣総理大臣は日本のトップではない

表向きには首相や内閣総理大臣が国の指導者と見なされますが、その裏には目に見えない力が横たわっています。実のところ、日本のトップは、「米軍と官僚」なのです。この奇妙な事実は、日本の政治の舞台裏で、秘密裏に進行しています。

驚くことに、日本のエリート官僚と在日米軍のトップは、月に2回も米軍基地内で会合を開き、密約を交わしているのです。この会合で決定されたことは、国会や一般に公表する必要がありません。つまり、この秘密協定によって、日本の国会や憲法が持つ権力よりも上位に位置する勢力が存在するのです。

この奇妙な関係は、過去の歴史に根ざし、60年前の占領中に結ばれたものです。しかし、その影響は今もなお続いています。この本では、この裏社会の支配者たちがどのようにして国の運命を操り、日本の政治に影響を与えているのかを掘り下げ、その背後にある真実に迫ります。

まとめ

支配とは、力や権力を行使して他者を支配下に置くことです。しかし、真の支配は暗黙の了解や隠された力によって行われることもあります。政治やビジネス、家庭などさまざまな場面で、支配という概念が潜在的に存在し、人々の行動や選択を形作っている。その影響は時に明確であり、時に微妙であるが、常に影響を及ぼしているのが支配の本質なのです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?