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(実録)自作曲で世界に挑戦 第11話 決戦、Submit Hub

みなさんこんにちは。
色々忙しくて、このシリーズの久々の更新となります。
この企画はAI生成を利用し制作した楽曲を、ディストリビューターを通して世界に配信していき、聴いてもらうために実際にした事やいろんなエピソードをデータを添えて提供し、ストリーミング配信の現状や、インディーアーティストの売り出し方、AI音楽のひとつの最前線をお伝えすることができたら、という考えでスタートしました。
もちろんわたしは専業のミュージシャンではなく、空いた時間を見つけて作曲やプロモーション、noteの記事を書いたりしているだけなので、レポート予定だったものが今だ提供できていなかったり、データが少なかったり、もっとバリエーションに富んだプロモーションを紹介できていないことは承知しております。ご容赦ください。

(今回の記事は特に有用な情報もなく、憶測で書いているものなので読み飛ばしてもらってかまいません。ふーんという感じで。ただ、最後のメールのやり取りはちょっとした情報かも知れないです。)


ここに来て、AIを音楽制作に利用して配信している人間にとって、ひとつの転換期を迎えることになるかもしれない出来事がありました。(おおげさだな)

Submit Hub

(ChatGPT4.0による解説)
(「Submit Hub」は、音楽家が自分の音楽をブログ、レーベル、ラジオ局、Spotifyのプレイリスト作成者などの業界関係者に送信し、フィードバックをもらうことができるプラットフォームです。このサービスを利用することで、アーティストは自分の楽曲を広める機会を得ることができます。Submit Hubは、特定の音楽ジャンルに特化したキュレーターとアーティストを繋げることにより、新しい聴衆を見つけるのに役立つとされています。)

わたしはこのサイトを度々利用して、リスナーに聴いてもらうためにプロモーションを行ってきました。

この数週間 Submit Hubに、というかこのサイトに登録しているキュレーター達の間に何か暗黙のルールのようなものができたのではないか、と感じています。

以下、妄想です。

アーティスト

わたしは以前のyousetsu welders 時代から何曲も Submit Hubを通じてキュレーターに提出して、承認率は25-30%ありました。(8人~10人に提出して2~3人は承認してプレイリストに載せてくれた)
Neural Chordになって最初のシングル「Shadows to Dawn」収録の2曲はともにそれなりに承認されました。
しかしそれ以後のEP「Plunge」そして最新シングルの「Fading Essence」の承認率はひどいものです。
単に楽曲の出来が良くないだけ、というだけの話なのかもしれませんが、作者のわたしからするとどう考えても後発のこれらの曲のほうが出来が良いので、なんでだろ、という感想です。


ちなみにこの曲にたいする海外のミュージシャンの評価(Hot or Not)を記事にしてあるので改めて紹介します。概ね高評価をもらいました。


次に、「Fading Essence」を聴いたキュレーターの感想を紹介します。

キュレーター

1.
Hello, Neural Chord! Thanks for sending the track! I enjoyed the audacious vibe and cheeky vocals, it`s a cool rock piece, but unfortunately, i don't really like the overall quality of the mix. Hope for your understanding. Best regards! :)
こんにちは、Neural Chord さん!トラックを送っていただきありがとうございます。大胆な雰囲気と生意気なボーカルが気に入りました。クールなロック作品ですが、残念ながらミックスの全体的な質はあまり好きではありません。ご理解いただければ幸いです。よろしくお願いいたします! :)

2.
Spanish: Realmente esta pista es cruda y potente. El instrumental me encanta, se percibe un trabajo de excelente calidad. Mis aplausos para el baterista y guitarrista. Poderosa participación.
Pero, para ser completamente sincera y especifica, el comienzo tan abrupto no me gustó. Se sintió muy cruda y malhumorada la interpretación vocal, tampoco me llamó la atención.
Pero lo demás, objetivamente, a diferencia de las voces, se sintió genial. Es una pista buena. Lamentablemente, esta vez no creo que funcione idealmente dentro de mi lista de rock en ingles ya que se sintió muy malhumorada y pesada en el aspecto vocal. Lo siento, no me gustó. Espero sepas disculpar mi sinceridad. Muchas gracias por compartir, de todas formas.
Tal vez, sea la próxima.
Amablemente. saludos cordiales.
「このトラックは本当に生々しくてパワフルです。私は楽器が大好きで、優れた品質の仕事が認められます。ドラマーとギタリストに拍手を送ります。強力な参加。
しかし、完全に正直に具体的に言うと、唐突な始まりが気に入らなかった。ボーカルのパフォーマンスは非常に生々しくてムーディな感じで、私の注意を引くこともありませんでした。
しかし、残りの部分は、ボーカルとは異なり、客観的に見て素晴らしく感じられました。良いトラックだよ。残念ながら、今回はとてもムーディーでボーカルが重く感じられたので、私の英語ロックのプレイリストでは理想的には機能しないと思います。申し訳ありませんが、気に入らなかったです。誠に申し訳ございませんが、ご容赦ください。とにかく、共有してくれてありがとう。
たぶんそれは次になるでしょう。
よろしくお願いします。敬具。」

3.
"Thanks on your submission. It is a mesmerizing musical journey that envelops listeners in its ethereal atmosphere and introspective melodies. With its haunting beauty and emotive harmonies. However, it might not be accepted in our playlist because the track feels formulaic and fails to offer anything new. Overall, it is a stunning piece of ambient music that showcases talent for creating emotive and immersive soundscapes. I hope you understand our review. Thank you and good luck to you."
「ご応募ありがとうございます。この曲は、その優美な雰囲気と内省的なメロディーでリスナーを魅了する魅惑的な音楽の旅です。忘れられない美しさと感情的なハーモニーがあります。しかし、この曲は定型的な感じがして、新しいものを提供していないため、プレイリストには採用されないかもしれません。全体的に、感情的で没入感のあるサウンドスケープを作成する才能を示す、素晴らしいアンビエントミュージックです。私たちのレビューを理解していただければ幸いです。ありがとうございました。幸運を祈ります。」

4.
Hey there,
The track has some killer rhythms and melodies! But I gotta be honest, the vocals didn't totally win me over this time. I have to say, it was an extremely close call. Your work is truly impressive! Keep up the excellent work because I have no doubt that you will shine brilliantly out there in the world!
Have a wonderful day,
「こんにちは。
このトラックには素晴らしいリズムとメロディーがあります。でも正直に言うと、今回はボーカルに完全には心を奪われませんでした。本当に僅差でした。あなたの作品は本当に素晴らしいです。これからも素晴らしい仕事を続けてください。きっとあなたは世界で輝けるでしょう。
素晴らしい一日をお過ごしください。」

5.
I love the aggressive approach on the instrumental and the fact that the hook element starts right off the start.
In my opinion the production has a solid form but the performance of the vocals just didn't got me captivated enough in the track personally.
Unfortunately I have to pass on this one even though it's a solid tune.
Good luck and keep it up !
楽器のアグレッシブなアプローチと、フックの要素が最初から始まるところが気に入っています。
私の意見では、プロダクションはしっかりしていますが、ボーカルのパフォーマンスは個人的にこのトラックに十分魅了されませんでした。
残念ながら、しっかりした曲ではありますが、この曲はパスせざるを得ません。
頑張ってください。これからも頑張ってください!

6.
Cool track. However sound wise not quite matching our lists. We focus on extremely crisp and polishe modern production sounds. This one is a bit too raw for our lists. Still a cool track. This has nothing to do with the quality of the track.
クールなトラックです。ただし、サウンド的には私たちのリストに完全には一致しません。私たちは非常に鮮明で洗練された最新の制作サウンドに焦点を当てています。このトラックは私たちのリストには少し生々しすぎます。それでもクールなトラックです。これはトラックの品質とはまったく関係ありません。

7.
Hello there Neural Chord,
Thank you for reaching out with your song. Amazing work and production.
I was really impressed by your track. It's outstanding. But I am going to be honest that this doesn't fit in my playlist because the singing style doesn't blend well in my playlist. It's just not my cup of tea. I tend to lean towards music that are similar to artists like Linkin Park or My Chemical Romance. Nonetheless, I am sure many others would add your track to their playlist because you are definitely talented. Please continue to keep creating music because I see your true artistry.
Don't stop striving for your dreams. Best wishes.💯
こんにちは、Neural Chord。
曲を届けてくれてありがとう。素晴らしい作品と制作です。
あなたの曲には本当に感動しました。傑出しています。でも正直に言うと、この曲は私のプレイリストには合いません。歌い方が私の好みではないんです。私はリンキン・パークやマイ・ケミカル・ロマンスのようなアーティストに似た音楽を好む傾向があります。とはいえ、あなたは間違いなく才能があるので、他の多くの人があなたの曲をプレイリストに追加すると思います。あなたの真の芸術性がわかるので、音楽を作り続けてください。
夢に向かって努力することをやめないでください。幸運を祈ります。💯

と、こんな感じで楽器パートや他に対しては評価をするものの、ボーカルについてのNGが多い印象です。
まあ好みの問題なので合わないなら仕方がないですが、中には的外れの評価をする人もいて、なんか適当だなーという感想を持ちました。

で、結局何が言いたいの?

画像に意味はありません

楽曲そのものの評価ではなくてAIを利用しているという理由だけで不採用にしているキュレーターがいる
AI音楽をまったく受け入れない人々がいます。それは個人の自由なのでいいのですが、キュレーターにとって問題なのは、AIを利用している楽曲をプレイリストに入れると不評を買ってしまうリスクが存在する。だからAIを利用していると分かっている曲は採用を見送っている、のではないかということです。
わたしはハッキリとSubmit HubとSpotifyのプロフィールに記載していますので。楽曲をまともに聴いてもらえていない可能性もあります。


Submit Hubの管理者 jasonに直接聞いてみた

jason からは割とすぐに返事が来ました。このサイトはサポートに関しては非常に評価が高いので、さすがのレスポンスです。というか管理者の直接の返答をもらえるとは思ってませんでした。昨今のAI作曲ブームを受けて、「AI」に対して色々と考えていたのでしょうか。

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(Neural Chord)
Hello jason. Just to get straight to the point, does Submit Hub prohibit submitting AI-powered songs to curators or to Hot or Not? Or is it free? When I say "AI-powered" I don't mean BOT AI MUSIC generated with one click. A piece of music that has been carefully added to by humans during the production process. Compared to before, it has become more difficult to submit songs to curators for approval. I think we've come up with some sort of common rule. For example, "AI is not accepted." If music using AI is prohibited, I will no longer use this site.
「こんにちは、ジェイソン。 単刀直入に本題に入りますが、Submit Hub では AI を利用した楽曲をキュレーターや Hot or Not に投稿することを禁止していますか? それとも自由ですか? 私が「AI を活用した」と言うとき、ワンクリックで生成される BOT AI MUSIC を意味するのではありません。 制作過程で人間が丁寧に手を加えた音楽。 以前と比べて、キュレーターに曲を提出して承認を得ることが難しくなりました。 ある種の暗黙ルールができたのではと感じています。 例えば「AIは認められない」という。 もしAIを使った音楽が禁止されたら、私はもうこのサイトを利用しません。」

(Jasonの返信)
Right now we don't have any rules in place around AI songs. This week I do plan to put some work into addressing it though.
「今のところ、AIソングに関するルールはない。今週は、それに取り組む予定だ。」

(Neural Chord)
I clearly state in my profile on submit hub and spotify that I use AI, so it must have been a fair attitude.
Curators are free to not accept AI. There are people who don't approve of AI, so it's understandable that curators would think there's a risk in including AI songs on their playlists.
However, I submitted many of my AI songs to Hot or Not for evaluation, and received many positive reviews.
Maybe it would be good for both of us if we could make some rules.
「わたしは、submit HubやspotifyのプロフィールにAIを使っていることを明記しているので、フェアな態度だったのではないでしょうか。 AIを受け入れないのもキュレーターの自由です。 AI を認めない人もいるので、キュレーターが AI の曲をプレイリストに含めることにリスクがあると考えるのは理解できます。 しかし、私は自分の AI ソングの多くを Hot or Not に評価のために提出し、多くの肯定的なレビューを受け取りました。 何かルールを作れた方がお互いにとって良いのかもしれません。」

(Jasonの返信)
What I'm planning to do:

  • Ask curators whether they're open to AI songs or not

  • Ask artists to indicate if their song relies heavily on AI

  • If they say yes, I'll hide the curators who don't want it

I plan to keep it "private" that the song is AI -- I don't want that to change a person's mind about whether they like a song or not. But I'd like to be able to hide the curators who definitely *do not* want AI songs.

「私がやろうとしていること: AI の曲を受け入れるかどうかをキュレーターに尋ねる。アーティストに、自分の曲が AI に大きく依存しているかどうか示すよう依頼する。 彼らが「はい」と言ったら、それを望まないキュレーターを非表示にします。
この曲が AI であることは「非公開」にするつもりです。そのことで、曲が好きか嫌いかについて人の考えが変わってしまうのは望ましくないのです。 しかし、AI の曲を絶対に「望まない」キュレーターを非表示にできるようにしたいと考えています。」

管理者 jason の考え

キュレーターはAI曲を受け入れるかどうかを選択できる。
アーティストはAI曲を望まないキュレーターを非表示にできる。
Hot or Notなどで楽曲そのものがAIを利用してものかどうかを「非公開」にして、純粋に楽曲のみの評価を得られるようにする。

なるほど、これならそれぞれがAI曲に対する態度を示して、受け入れる、受け入れないかが明確に分かって「フェアな」評価を受けることができる可能性があります。
Hot or Notで非公開なら現状と変わらないので、jasonはSubmit Hubで、AI曲を排除することは考えていないようです。

長くなってしまったのでこのへんで終わりにします。
続報が分かり次第、記事にしたいと思います。
to be continue…

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。






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