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"夢を生きられない人が、現実を生きている":映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」より

映画「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」を観ました。

運命のいたずらに翻弄される、男女のキュートなロマンチック・コメディ!
大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。きっかけは、アシュレーが学校の課題で有名な映画監督ポラード(リーヴ・シュレイバー)にマンハッタンでインタビューをすることになったこと。生粋のニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内したくてたまらない。ギャツビーは自分好みのデートプランを詰め込むが、2人の計画は晴れた日の夕立のように瞬く間に狂い始め、思いもしなかった出来事が次々と起こるのだった……。
公式ウェブサイトより)


あらすじはこんな感じで、可愛らしいカップルを中心とした、ニューヨークの雨の週末が描かれています。

とてもテンポよく物語は進むので、登場人物が次々に入れ替わっても違和感がないのは、音楽にのって踊っているかのように、リズムが心地よく自然に感じられるからかもしれません。さすが、ウッディ・アレン監督!


それから、週末の数日の間に次々と出来事が起こるの?と思われるかもしれませんが、ニューヨークならあり得る!と思ってしまいます。

というのも、私は10年ほど前にニューヨークに住んでいたのですが、世界中から人々が集まり、とても活気溢れる忙しい街で、"Hi! Bye!"という挨拶はお決まりで、「こんにちは!」と言ってすぐ、「さよなら!」という感じで、なんだかせわしないです 笑。

なので、この映画のように、たった数日で多くの人と出会い挨拶を交わしたり、予定外のことに遭遇したり、即興演奏のジャズを体験しているような、まるで魔法にかかったようなことが起こる、夢のような街。そんな印象があります。


そして、この映画で一番印象的だったのが、セレーナ・ゴメス演じるチャンのセリフ(一字一句この通りではなかったと思いますが、意味はこんな感じ)。

夢を生きられない人が、現実を生きている

ニューヨークという街をこよなく愛する、ウッディ・アレン監督の名言だな!と思いました。世界中の人が夢を追いかけて集まるこの街のエネルギーは本当にすごいです。(自称)アーティストの多いこと!「表現する」ことが当たり前のこの街では、夢を生きることが当たり前のように思えます。


それから映画では、ニューヨークの素敵な場所もたくさん登場するので、旅をしているような気分にもなりますし、加えて俳優陣が素晴らしい!美しい!

ティモシー・シャラメとエル・ファニングがカップルというだけで、すぐ観よう!と思ったし、セレーナ・ゴメス、ジュード・ロウ、ディエゴ・ルナ、リーヴ・シュレイバーと、豪華な名前がずらずらと。

セレーナ・ゴメスについて、それまであまりよく知らなかったのですが(絶大な人気を誇るポップスターというのは知っている)、キュートな顔立ちも魅力的ですが、声が素敵だなと、この映画を観て思いました。

リーヴ・シュレイバーも顔はどこかで見たことがあるけれど、誰だっけ?という程度だったのですが、とても繊細で素敵な役者さんだな、と思いました。

その他のメインキャストは大好きな人たちばかりなので、私のおすすめ映画のご紹介です。

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ティモシー・シャラメ:彫刻のような美しい顔立ちと、繊細な演技が素晴らしい、今をときめくスター

インターステラー
何度も観てしまう大好きな映画ですが、実は子役で出演していたことを後で知りました。まだ垢抜けていなくて、少年ぽさが残っています。

君の名前で僕を呼んで」★★★
を受賞した出世作。ちょっと年上の男性、アーミー・ハマーとの恋を描いた、夢のような美しく眩しいイタリアでの夏の日々。音楽も素晴らしいです。

レディ・バード
17 歳の少女の揺れ動く心情を瑞々しくユーモアたっぷりに描いた、シアーシャ・ローナン主演作で、ちょっとクールな高校生役。

ビューティフル・ボーイ」★★★
薬物中毒に苦しむ青年と父の物語。悩みもがく青年の姿がとても素晴らしい。劇中に流れるジョン・レノンの名曲"Beautiful Boy"がよく似合う。

キング
立派な王へと成長していくヘンリー5世の物語。全体的に暗い歴史スペクタクルですが、クールで笑顔が少ない若き王の役もかっこいい。

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
名作「若草物語」のリメイクで、シアーシャ・ローナンが演じる主役の相手役。1860年代の好青年の役も素敵です。

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エル・ファニング:白い肌、青い瞳、ブロンドはまるで妖精のよう。笑顔がキュートで、全体の雰囲気がなんだか奇跡

SOMEWHERE」★★★
それまでの子役から一線を画した作品。光量多めで、繊細な少女を描くのが実に素晴らしい、ソフィア・コッポラ監督とのコラボレーション。

マレフィセント
絵本から出てきたようなお姫様を体現してくれました。

ネオン・デーモン
モデル業界の嫉妬のお話ですが、彼女が出るとピュアで透明感あふれるものになってしまう、エルマジックが観れる作品

20センチュリー・ウーマン」★★★
マイク・ミルズ監督の作品。1970年代アメリカ西海岸の、乾いたカジュアルで自由な空気感に見事にマッチしています。

作品数が多くて、観たいものがまだたくさん!

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ジュード・ロウ:言わずと知れたイギリスの大スター。若い頃の美しさは格別。中年期の今は安定感のある演技で魅せてくれます

ガタカ」★★★
ジュード・ロウ、イーサン・ホーク、ウマ・サーマンの美貌だけでお腹いっぱいなのに、無菌室にいるようなSF映画の映像美

クロコダイルの涙
女性の血を吸わないと生きていけない、悲しくクールなハンサム

リプリー
太陽がいっぱいのリメイク。イタリアの太陽とジュードが、ただただ眩しい

スターリングラード
美しいスナイパー

コールド マウンテン」★★★
南北戦争を描いた大作。妻を愛する兵士役、そしてあのラスト...

マイ・ブルーベリー・ナイツ
ノラ・ジョーンズの曲が耳に残る、ウォン・カーウァイ監督の素敵なラブストーリー

Dr.パルナサスの鏡
故ヒース・レジャーの代役として、ジョニー・デップとコリン・ファレルと一緒に出演。不思議な映像美のファンタジー

シャーロック・ホームズ
美貌に勝って、演技力が光り始めたと思う作品。ワトソン役がとてもハマっている

ヒューゴの不思議な発明
主役じゃないけれど、お父さんとしていい感じを出し始めた

アンナ・カレーニナ
一見どこにジュードが?と思うくらい見た目が変化。でも19世紀のサンクトペテルブルクを描いた歴史大作はやはり素晴らしい

グランド・ブダペスト・ホテル
みんな大好きウェス・アンダーソン監督の、おしゃれな映画にも登場します

ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ」★★★
社会派映画の名編集者役も素晴らしい

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
イギリス人が演じる魔法使いの先生は完璧です

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ディエゴ・ルナ:名優ガエル・ガルシア・ベルナルと共に、演技も監督もするメキシコのギフト

天国の口、終りの楽園。」★★★
美しい青年2人と大人の女性1人のロードムービー。音楽が最高

ダンシング・ハバナ
セクシーな南米のダンスをみせてくれます

ミスター・ロンリー」★★★
ハーモニー・コリン監督のマイケル・ジャクソンとしてしか生きられない青年役

ミルク
ガス・ヴァン・サント監督の、ゲイの権利活動家ハーヴェイ・ミルクを描いた、受賞多数作

ルドandクルシ
親友ガエル・ガルシア・ベルナルとの共演。明るいラテンの映画

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おすすめ作品を書いていたら、長くなってしまいました...。

鼻歌歌いながら、よい気分で映画館を出ることができる「レイニーデイ・イン・ニューヨーク」、是非どうぞ。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク公式ウェブサイト
(メインとキャストの画像もここから使用)

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