70歳がスタートライン:北斎先生の生き方から学ぶこと

国内外にファンが多い、浮世絵師の代表格の葛飾北斎先生。私も大好きなのですが、絵の美しさとその技巧の素晴らしさに加えて、生き方もとても勉強になります。

自分は6歳から絵を描き、50歳で人様へ発表するようになりましたが、70歳の自分からみたらまるっきり、まだまだ。

73歳で少し感じるようになり、80歳で少しまし。

きっと90歳で奥義に達し、100歳でやっと自分の夢、新しい絵の世界の扉を開けると思うのです。

どうか神さま!私の努力への誓いが叶うよう、健康長寿でいさせてください。

こんな考えを持っていたそうで、ようやく70歳で一人前としてのスタートラインに立てたと思っていたそう。

そして、110歳くらいまでは絵を描くつもりだったようで、90歳で亡くなる時も、せめてあと5年…と残念がっていたとのこと。


現代でも110歳かぁ、と思うのですが、先生が生きた江戸時代の平均寿命は30〜40歳と考えられている(色々な説があります)ので、90歳で亡くなった先生は、当時からするとかなりの大往生。それだけでもミラクル!なのに、110歳くらいまで絵を描きたいと思っていたなんて...。

生涯で3万点ほどの絵を描き、世界中の画家(特に印象派)に影響を与えた北斎先生ですが、70歳でようやくこれから!と思っていて、100歳くらいで自分の満足がいくものが描けるんだろうな、という考えを持って絵に向き合っていたその目線に頭が下がります。


私なんて、まだまだまだまだまだまだ...。たまに年齢のことを考えて、後ろ向きになりそうな時があるのですが、そんな時には先生のこの言葉を思い出します。全っ然これからだわ!と。年齢を言い訳にしたらアカン。

70歳がスタートライン。ひたむきに、情熱を持って、目の前のことに取り組んでいきたいな、と思います。

北斎先生のこの目線が、読んでくださった方のエールになりますように。


「まだまだ、これからだよ」

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(画像はウィキペディアより)

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