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そりゃねぇべよ…と思ってしまった映画が『ラ・ラ・ランド』です

アカデミー賞にて史上最多14ノミネート(13部門)、6部門で受賞した『ラ・ラ・ランド』は素晴らしい作品ですが、見終わった僕の最初の感想は「そりゃねぇべよ…」でした。

女優を目指すカフェ店員・ミアと売れない(売れたい)ピアニスト・セブの恋愛を描いたミュージカル映画である本作。全編通して流れる音楽は最高だし、歌も踊りも言うことなしで、二人の恋愛も夢に向かってもがく様もたまらない最高傑作です。それは否定しません。

でも、僕の感想は「そりゃねぇべよ…」です。

女優になりたい、ピアニストとして成功して自分の店を持ちたい。それぞれの夢を追いかけながら結ばれていく二人の姿は本当に素敵ですし、めちゃくちゃ応援したくなります。

ハリウッドだからこそできるというか、アメリカンドリームを地で行くというか。この二人は完璧超人なのでは?遺伝子ですでに負けとるがな、ほんと幸せになってちょうだいって思いながら見ていたら、最後のアレが…。アレが辛すぎて…キツすぎて…。

あのラストだからいいんだよ!と言う意見もわかります。僕だっていろんな映画を見て、いろんな経験をして大人の階段をのぼってきてますから、そのあたりの機微はね、わかるんですよ。

でもあれはつれぇっすよ。よく聞く話で「男性は別名保存、女性は上書き保存」とかありますけど、それが正しいか間違ってるとかを超越して、あそこで二人はなぜに、ぐぬぬぬぬぬぬぅぅうううう!!!ってなるわけです。

夢見る男女の話が題材の映画なら僕にも夢を見させてくれやぁあああって…。

二人の夢は大きく、実現することは容易ではないし、失うものもリスクも大きいよね、でも二人でそこに向かって切磋琢磨していくからいいんだよね!って流れだったから尚更。

しかし僕がいくら四の五の言っても映画のラストは変わりません。むしろ、これだけこだわってしまう時点で『ラ・ラ・ランド』は最高なんだと認めているわけで、今回も完敗です。

ミアを演じたエマ・ストーンは本作で超絶有名になりましたが、実はセブ役のライアン・ゴズリングとはそれ以前に何度も共演していますし、『アメイジング・スパイダーマン』では主人公ピーター・パーカーの恋人役を演じているのですが、それはまた別の話。

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