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ジャッキー・チェンと比べてごめんなさい『燃えよドラゴン』

僕にとって永遠のアクションスターと言えば「ジャッキー・チェン」です。小学生のころからテレビで放映されるジャッキー映画に魅了され、2歳下の弟とカンフーごっごをするのが日課でした。

ジャッキーのコミカルな演技と愛くるしい表情。悪には強いが女性には弱い。少し強くなるとすぐに調子にのり、師匠の教えに背いてピンチを招く。それでも締めるときはきっちり締めるジャッキーが大好きで、憧れを超越して神だと思っていましたし、大事なことはジャッキーから教えてもらったと言っても過言ではありません。

高校生になってもジャッキーへの愛は変わらず、TSUTAYAでジャッキーの筋トレ冊子がおまけでもらえると聞けば、部活をさぼってでも取りにいくほどでした。

でも、本当はうっすら知っていたのです。「ブルース・リー」というすごい人がいることに…。

とは言え、ジャッキージャッキージャッキー・チェンでここまでやってきた僕ですから、そう簡単に受け入れることに抵抗を感じていました。素直に『燃えよドラゴン』をレンタルして見たらいいものを、いつかいつかと言いながらも高校生になる始末。結局ようやく見たのは大学生になってからでした。

そして、作中に登場する名ゼリフ、「Don't think! Feel.(考えるな!感じろ。)」を聞いたとき、心の中で全力土下座をしたのです。これを、いま、大学生にもなって、ようやく見た僕はなんと愚かであるか。マリオカートなら5周は周回遅れになってるし、なおかつ逆走しているくらい愚かではないかと。

小学生のころ、「ブルース・リー」ではなく「ブルー・スリー」だと思っていました、名前に3がつくってルパン?と思ってました、本当にごめんなさい。

戦いの最中に「アチョー」と言うのはテレビの芸人だけだと思っていましたごめんなさい。

ヌンチャクは大道芸で武器ではないと思っていましたごめんなさい。

と勝手に何度も謝りながら鑑賞し、見終わるころには「時代は怪鳥音(アチョー)だ!」と時代に遅れをとりながら思ったものです。

それから時は流れ。いまではすっかりジャッキー・チェンもブルース・リーも、そしてジェット・リーもドニー・イェンも大好きな僕になっています。

先日、妻に「ブルース・リーって知ってる?」と聞いてみました。かろうじて知ってはいましたが、歴史上の人物と同等な印象を受けました。そんな妻には僕の大好きなドニー・イェンが主演の『イップ・マン』シリーズを見せて、作中に登場するブルース・リーについてしっかり教えてあげたいところですが、それはまた別の話。

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