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登場人物が全員目隠しする映画を見た、だってアイツを見たら死んじゃうから

究極の選択にはいろんなものがありますけど、「こいつはやべぇ」って映画を見ました。それが『バード・ボックス』です。

とあるバケモノを見てしまうと、絶望して自殺しちゃうとしたらどうします? 見たら死ぬので見るわけにはいかないですよね。だから全員が目隠しをして生活するようになります。めちゃくちゃカオスです。

まあそもそもホラー映画の設定からして、バケモノだのゾンビだの、そして心霊とか出てくる時点でカオスなんですけど、本作は「見なければ死なない」ことがポイントです。

なおかつ、そいつは建物の中には入ってこない(これない?)ので、室内で窓を塞いでしまえば目隠しをとることができる。という絶妙な設定になっているのです。

だから、登場人物は目隠しで対抗しつつ、油断はできないけどそれなりに生きていける、文字通りの生殺しの状態でストレスMAXになっていく。

人間、ストレスがかかるとおかしくなるので、共通の敵(バケモノ)がいるにもかかわらず、人間同士でも争おうとしちゃんですよね。悲しいけれど。

さらに、バケモノこそが至高の存在であると考える「あっち側」の人たちも現れて、誰が味方でどいつが敵なのかもわからない状態になるから、ずっとそわそわするんです。バケモノがいないにもかかわらず、常に身の危険がある。

その結果、予告編でもあるとおり、目隠しをした状態で荒れまくった川下りを断行せざるを得なくなる。

もうね、ちょっと落ち着かせてくれぇええと言いたくなるほどのピンチの連続で、「見るより怖いって斬新じゃん?」とかの余裕をかます暇もない。そんな映画。

直接的な表現がなくてもホラーって作れるんだなぁと、鑑賞後には落ち着いてコメントできるけれど、見ているときは無理。そして絶対に試したくなるよ。目隠しをして生活したらどうなるかと。

まあ、私はトイレにすら行けなかったので14秒で目隠しとりました。そもそも目隠しをした瞬間から怖すぎるわ!

本作、Netflix映画なので、Netflixでしか見れません。そこだけ注意です。

普段はホラーを見ない人におすすめの作品です。スプラッター系とかゾンビとか心霊とかじゃないけど、怖い。新しいやつ。ぜひどうぞ。


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