おすすめnote詩「かわいい奴ら」

今回の詩はこちらになります。今回の詩から私が書いていきたいことは以下の3点です。

①全体の構成
②最後の一行の工夫
③「魚」という言葉

以下、詳細です。

①全体の構成
いわゆる自由詩という範疇になるのでしょうか。「特売日のチラシに魚がギラリと写っている」から話が展開されていきます。「魚を食べることができない時期があった」という導入部があり、その後、理由、反論、一般論、事実、結末と言うように話は展開されていると思います。ものすごくスムーズに流れていくのは最後の一行を際立たせるためかと推測されます。

②最後の一行の工夫
「もう、安心して、いいんだ、よ。」となっています。句読点が使用されているのは詩の中でこの一行のみです。全体がスムーズに読めていくため特にこの一行が際立ちます。ここの句読点により、躊躇い、確認、澱み、すんなりとは受け入れられない感情がある、と私は読みました。


③「魚」という言葉
個人的には「魚」という言葉に注目しました。「魚を食べることができない時期があった」の「魚」は「魚」という言葉で「食用魚」「魚の肉」を指しているのだと思います。これは所謂「換喩(メトニミー)」にあたるものでしょうか。あるいは「提喩(シネクドキー)」にあたるものなのでしょうか。作品自体の伝えたい事とは無関係かもしれませんが。


「魚」という言葉にこだわったのは「特売日のチラシに魚がギラリと写っている」の部分で、魚の目が「ギラリ」じゃないんだあ、と思ったからでした。もしかすると、まだ感情が整理されていないので、魚の目を見ることが出来なかった、ということなのかもしれません。


今日のメモ ↓

夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。